【APH】赤と黒の短編集

世界のふしぎ《米狂》愛とかない ページ7

「ねぇアル」

「なんだい？」

「さっき元狙撃兵殺人事件ってのがニュースであったの」

「へぇ、それで？」

「その狙撃兵は先の戦争で何百人も殺して名誉兵士として勲章を貰ったんだって」

「そりゃあ凄いじゃないか」

「でもってその男を殺した犯人はその男に殺された人の遺族の代表者だったんだって」

「よくある話だね」

「でもその男を殺した犯人は極刑になったの」

「そりゃそうさ、今の法律なら当たり前だ」

「おかしな話だよね」


昔の殺人鬼は英雄に、

今の英雄は殺人鬼に、


少し考えれば不思議な事なのに、

それはいつの間にか”当たり前”になっている。


「アルはヒーローとしてどう思う？」



「俺は君のヒーローだよ。彼らのヒーローじゃない」


「……………以外」


「俺が大切なのは君だ、君を守るためならなんだってする。けど、それは彼らは対象じゃない」


成程ね。


「狂ってるね」

「そんなものさ」


この素晴らしい世界は不思議で満ち溢れている。


けれどその中には、暴いちゃいけない不思議もある。


何故か？


世界が狂っているから。


だから私が狂っていてもそれは”普通”なのだろう。


むしろ狂っているからこそ、


この世界の素晴らしさに気付けるのだろう。



「アル、大好き」



もっともっと狂えますように。






@ @ @

仏「訳わからん」
NY「以下同文」

一応解釈↓
どっちもヒトゴロシの癖に扱い違いすぎね？
でもアルは自分に関係ないしどーでもいいっつってるしー、
まぁ、私もどうでもいいかwww
自己満足万歳wwwwww。

みたいな？

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