検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:20,545 hit

第1章 ページ3

私の名前…?


ごめんね。分からないんだ。



小さい時は名前で呼ばれてた。



でももう思い出せない。



だって今は番号で呼ばれるのになれてしまったから。



そう…8429って呼ばれるんだ。




ストヘルムのルスターに逆らったり、彼らの機嫌を損ねたりすると私達には罰が与えられる。



蹴 る、殴 るなどの暴 力は当たり前。



酷い時は喉を焼き潰される、いらない焼印を押される、タバコ、石炭を押し付けられる。


クスリだってやらされる時もある。




まぁ…私達は奴 隷だから仕方が無いのかな……。





日々、うめき声、叫び声、悶え苦しむ声、助けを求める声が飛び交う。


逆らえない。


逆らったら私も同じ目に合うから。




見ている事しか出来ない私は無力。




何も出来ない自分に反吐が出る。




昨日も今日も、きっと明日も明後日もこの地獄からは逃れられない。







私は役割を終えてルスター達の目をかいくぐって、人があまりいないところに出た。








そんな時門番のルスター達の話し声が聞こえてきた。

▼→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:芹那RaTe | 作成日時:2016年10月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。