プロローグ ページ1
ここはストヘルム。
この世界の事情
あなたにはわからないだろう。
なぜならこの世界は絶望に満ち溢れているから。
女にとっては…。
ここ、ストヘルムは華やかな大都市エディエ帝国の下。
つまり、地下街だ。
地上のエディエ帝国は国王HIROを中心に7人の貴族がいるらしい。
ストヘルムには女しかいない。
なんでかって?
ストヘルムはカンタンにいえば奴 隷の保管場所。
よく言っても奴 隷の販売までの間生活しているところかな?
エディエ帝国にはほとんど男しかいない。
女は出産した時に2つの感情に分かれる。
子供をみてにこにこと幸せそうに微笑む女は男を、
子供をみて今にもこぼれ落ちそうな涙を必死にこらえて辛そうな表情をしている女は女を
出産したのだろう。
女は6歳までは帝国で過ごし7歳からは奴 隷として売られ、ストヘルムへ送られる。
7歳の誕生日は一生忘れられない最悪の誕生日になることだろう。
そして男は18歳からストヘルムへの出入りが許可される。
男は女を買いその女を嫁とするのもよし。
奴 隷と扱うのもよし。
女は自由を奪われ、喉を潰される者。性的 暴力をうける者。焼印を焼き付けられる者。一生消えない傷をつけられる者。
そしてストヘルムでは番号で呼ばれる。
名前ですら読んでもらえなくなる。
そして時期に名前を自分自身でも忘れてしまう。
自分の腕にはここに来た時に押された、焼印の番号。
その番号が今の私の名前。
国王HIROは男が女を買う金で治安を保っているという。
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作者名:芹那RaTe | 作成日時:2016年10月9日 0時