第11話 ページ11
sm side
『こいつどう思う？』
今年の特待生を決める幹部会議で俺は言った。
筆記試験、実技試験とトップの成績を修めている奴だ。
20歳という年齢で、ここまでの才能。いつかこの国の幹部まで上り詰めれるだろう。
なか「ふ〜ん、観光客の可能性は？」
観光客とは、白尾国で使われるスパイの隠語だ。
『身元を調べたが、2年前我々国さんに戸籍が出来て、それ以前の記録が出てこない。』
きん「それ、大丈夫？観光客の可能性だって0%じゃないでしょ」
シャ「もし観光客なら幹部が全員集まった模擬戦場で爆弾でも仕掛ければ少なくとも俺は持ってけただろ。」
きんときに反論するようにシャケが言う。
そこから、きんときとシャークんを中心に幹部が完全に2つに対立した。
国の安全を確保する為に観光客である可能性を警戒する者もいれば、才能を見込んで育て、この国の戦力にしたいと考える者もいた。
きり「おい！辞めろ、シャケ落ち着けって！」
ぶるーくに掴みかかろうとするシャケをきりやんが止める。
シャ「あいつは軍に入れる。俺らはいつ死ぬか分かんないだろ！生きている内に少しでも多くの戦力を育てなきゃいけねぇんだよ！！」
無駄に広い幹部会議室にシャケの荒々しい声が響く。
先月、近隣国との間に起きた戦争で、自分が1から育てた幹部補佐を失くしたからだろう。
ぶる「シャークん…Aが居てくれたら。」
対立する幹部を見てぶるーくが寂しそうに呟いた。
A・クラウン。幹部内で争いが起こった時、いつも仲介に入っていたのはあいつだった。頭脳明晰なあいつなら、きっとこんな時でも。いや、無駄だ。
どれだけ考えてもAはもう帰ってこない。
どんなに悩んでももうこの事実は変わらない。
なか「まぁ、とにかく明日にでも呼び出そう。それで少しでも怪しい動きをしてらその場で切る。これでいい？」
きり「はい、じゃあもう終わり。夜飯出来てるからさっさと行くぞ。」
ぶる「え！今日お肉じゃん！！」
きん「おいw転ぶなよ〜」
嬉しそうな顔で走り出すぶるーくにきんときが声をかける。
俺も、散らばった書類を片付けて、食堂に向かった。
初めてしっかりと見たA・エイベルは、接格好もどことなくAに似ていた。
『生まれ変わり、なんてな』
そんな訳ない。でも、俺はそんな気がしてならなかった。
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更新遅くなって申し訳ないです。
これから随時更新していきますので、宜しくお願い致します！
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りな(名前)(プロフ) - 来月中には更新できると思います。気長にお待ちいただけると幸いです、、！ (4月24日 22時) (
レス) id: a4b738be2a (このIDを非表示/違反報告)
りな(名前)(プロフ) - クラフティアさん» そう言って頂けてとても嬉しいです！本編が終わり次第、全ルート書ければなと思います。これからも自分のペースで更新していきますので、暖かい目で見守って頂けると嬉しいです🙇🏻♀️ (12月22日 22時) (レス) id: a4b738be2a (このIDを非表示/違反報告)
クラフティア(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。選択肢全て面白いので出来ればifルートの形などで全ルートを読んでみたいです。更新楽しみにしてます！ (12月22日 17時) (レス) @page13 id: 9a937b7232 (このIDを非表示/違反報告)
りな(名前)(プロフ) - 明日更新します。遅くなってしまってすみません。 (12月19日 21時) (レス) id: a4b738be2a (このIDを非表示/違反報告)
りな(名前)(プロフ) - くりぃむパンさん» ありがとうございます！テスト頑張りますね。更新も早めに出来るよう努力します！ (9月15日 22時) (レス) @page10 id: a4b738be2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな(名前) | 作成日時：2023年8月18日 23時
