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桜井「へぇ、そうなんだぁ。

それは何?一方的に話すの?」


「一方的に話して…うん、まぁ私の声で話すね。

でも返してくれるよ、あの子の声で。

私の1番欲しい言葉を掛けてくれるんだ」


桜井「そっか、聞こえるんだね」


「もう何年も一緒だからねぇ」


桜井「確かにA、どこ行くにも連れて来るよね」


「うん、あの子がいないと本当に情緒不安定すぎるもん笑

どうしても連れてけない時は、小さい子を連れてく。

…か、調子良い時は写真で我慢出来る」


桜井「そっかぁ、それが精神安定剤みたいな感じなんだね」


「もちろん、友達がいないとかじゃなくて。

メンバーとは仲良いし、普通に遊んだりご飯行ったりするけど。

自分の素を、いつでもさらけ出せるのはその子かなぁ。

やっぱり、物理的に傍にいてくれる時間が長いからさ。

そういう不安や感情の波って、夜に来るんだよね。

部屋で1人になった時に来てどうにもならないから、隣にいるその子に…」


桜井「話すんだね」


「うん、それが多いかな。

話した後の相手感情も考えなくて済むし、そういう意味でストレスもない。

だから、意外と朝起きたら大丈夫になってることも多い。

ストレス発散…になってるのかな?」


桜井「Aがそれで自己防衛出来てるなら、私はいいと思うよ。

純粋に疑問だったのよ、なんで頑張れちゃうんだろうって。

AはAなりに、自分を守る方法を見つけてたなら良かった。

これからも、ちゃんとその子に聞いてもらいなね」


「うん、分かった。

あ、あとね、神宮を乗り切ったのは大きかったかな。

それはグループとしてもそうだけど。

個人としても、成功したって経験がプラスになった。

そこから紅白も決まって、4周年を迎えてって。

グループとして戦えるっていう自信が大きいなって思う」


桜井「そうだねぇ、それは大きいよね。

Aみたいに、ずっと先頭の子は特にね。

いやぁすごいよ、報われるかも分からない未来に向かって走れるの。

弱音も吐かずに続けられるの、ほんとに尊敬する」


「でもそれは、玲香がキャプテンだからだよ。

いつ戻っても、グループの優しい雰囲気が保たれてて。

玲香が守ってくれてるから、私は安心して外に行ける」


桜井「そう?ポンコツじゃない?」


「私はポンコツとは思わないけどなぁ…

むしろ、みんなのことよく見てると思う。

疲れちゃわないかなって心配になるくらい」


桜井「えー、そんなことないよぉ」

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年4月9日 18時

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