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桜井「Aはすごく能力の高い子だと思うのね。
器用に物事こなせちゃうし、賢いし強いし。
でも、やっぱり色々と批判も受けるわけじゃん。
体も心も、ちょっとずつ負荷はかかってるわけで。
それに気づけないというか…
知らないうちに限界を迎えてそうなのが、私はずっと心配だなぁ…
そういうとこを、周りに全然見せないのも。
器用なんだけど、感情表現がすごい不器用なんだよね。
やれちゃうからやっちゃえってなる。
だから怖いのよ、いつかピタって立ち止まっちゃいそうで。
そうなったら、取り返しがつかなくなりそうで」
「う〜ん、そうかなぁ…」
桜井「自覚ない？」
「みんなに言われるから、きっとそうなんだろうなとは思うのよ。
ただね、分からないんだよね。
どうやって自分の気持ちを外に出せば良いのか。
出した後の、受け手の気持ちを考えちゃう。
不快じゃないかな、めんどくさくないかな、嫌われないかなって。
私の気持ちで人を傷つけちゃったらって、まず考えちゃう。
それは、自分が経験してきたのもあるんだと思うけど。
無意識に、感情で人を傷つけることを避けてるんだよね」
桜井「それは、環境がそうさせちゃったのもあるんだろうね。
乃木坂に入ってからもそうだし、もしかしたら入る前から。
そこを急に変えるのは、難しいだろうなって思うよ」
「うん…」
桜井「ストレス溜まったり、辛くて爆発しそうな時ってどうしてるの？
誰かに話したり、気持ちをぶつける方法あるのかなって心配だなぁ」
「う〜ん…ななみんに話す時もあるかなぁ。
会って話すか、もしくは電話で。
でも私さ、そこも気になっちゃうんだよ。
疲れてないかな、迷惑じゃないかな、仕事大丈夫かなとか」
桜井「確かに、A電話あんまり好きじゃないよね」
「仕事の電話とかは、楽だし確実だから全然平気なんだけど。
プライベートで電話とかは、あんましないかな。
切るタイミングとか分からなくて、苦手意識が強いのよ」
桜井「気遣いすぎたよ〜汗
いいんだよ、全然気軽にかけちゃって」
「電話はなんか、日程とか決めないとしないかも笑」
桜井「え、じゃあほんとにどうしてんの？
ななみん以外にはあんま話さない？」
「う〜ん、話す流れがあれば話すけど…
あ、基本的には人形に話聞いてもらってる。
私、ずっと可愛がってる子いるでしょ？」
桜井「うん、ダッフィーちゃんね」
「そう、あの子に全部話して聞いてもらってる」
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2023年4月9日 18時
