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4月8日 ページ16

時は4月になり、もう8日が過ぎた。

4月8日。

AKB48の日は、AKB48の申し子が旅立つ日。

たかみなさんが、今日を持ってAKBを卒業する。

ついに、この日が来てしまった。

小さな劇場は、たくさんのたかみなさんファンの方でぎゅうぎゅうで。

愛された背中は、真ん中にある。

斜め後ろから眺める、この真っ直ぐな背筋が大好きなんだ。

じっくり目に焼き付けていたのに、もうタイムオーバーのようだ。

アンコールも終盤、思いの丈を伝える時間になってしまった。






横山「じゃあ次はA、お願いします」


「はい…」


高橋「お、Aやぁ」


「たかみなさん、まずはご卒業おめでとうございます」


高橋「ありがとう〜」


「まさか、たかみなさんの卒業をこの場所で見送ることが出来るなんて…

こうやって思いを直接伝えられてるなんて、数年前なら思ってもみなかったので。

不思議だなぁと改めて思うと同時に、すごく嬉しいです」


高橋「せやねぇ…嬉しいね」


「AKBさんとの兼任が決まって、1番に話しかけてくれたのがたかみなさんでした。

まだ小学生で、緊張して何も喋れなかった私に一緒に頑張ろや〜って。

何かあったらぜーんぶ、お姉さん達に頼っちゃえばいいんだよって。

テレビで見てたのも同じ口調、同じ表情で話しかけてくれて。

泣きそうになるくらい嬉しかったし、安心したのを今でも覚えています。

私は元々、AKBさんのファンだったから。

恐れ多くて、先輩方に頼るってことがなかなか出来なくて。

それを察して、たかみなさんの方からフォローして下さって。

輪の中に引っ張ってくれたから、AKBさんのことがもっと大好きになりました。

たくさん支えて頂いたから、私は今ここに立てています」


高橋「んーん、そんなことないさ」


「それからずっと、たかみなさんは私のことを気にかけてくれました。

バスや新幹線での移動の時、座席で隣に座る人がいなくて1人で座ってた時。

決まって、隣に来てくれるのはたかみなさんでした。

ここいい?って聞いて、いつもなんでもない話をして下さって。

さり気ない優しさに、私は救われていました。

だから私も、今は移動の時1人でいる子はいないかなと探してしまいます。

新しく入ったメンバーのことは、気にかけて見ておこうと心がけています。

たかみなさんから頂いた恩は、返してこそ恩返しだと思っているので…

大切なことを教えて頂き、ありがとうございます」


高橋「んーん、そんなことないよ」

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年4月9日 18時

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