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努力は報われた ページ12

高橋side


「たかみなさん、おはようございます!」


高橋「Aおはよ、久しぶりやね」


「私がちょっと、お仕事セーブしてもらってたので…

でも、もうその必要はなさそうです…!」


高橋「まさか…」


「はい、無事に合格しました!」


高橋「うおぉ!おめでと…っ」


「ありがとうございます!」


高橋「そっかぁ…遂にAも…!

うん…そっか、嬉しいよ…っ!」


「わぁ、泣かないでくださいよぉ」


高橋「もう…安心しちゃって…」


「ご心配をおかけしてすみませんでした…!」


高橋「んーん、いいのよ全然。

ほんと良かった、頑張ったなぁ」


「たかみなさんのおかげです。

努力は必ず報われるって、信じてたから」


高橋「頑張ってる人に報われて欲しいって、私も祈ってたから」


「嬉しかったです、その言葉」


高橋「Aに伝えたくて言ったんやもん。

届くべき人に届いてたら嬉しいやんか」


「ですね…!」




卒業コンサートを含めた、AKBの春の単独ライブ。

そのリハで、久しぶりにAに会った。

最近全然会えてなくて、密かに心配してたんだ。

テストもあって、その結果もまだ聞いてなくて。

元気にしてるかな、泣いてないかな、大丈夫かなって。

聞くに聞けなくてうずうずしてて、今日まで随分と時の流れが遅かった。

けど、今日のAは満面の笑み。

なんと言っても、無事にテストに合格してアイドルを続けることになったらしい。

嬉しすぎて鳥肌立っちゃったよ…

苦しい環境やプレッシャーにも負けず、本当に良く頑張った。




高橋「お母さん、許してくれた?」


「渋ってましたけど、約束は約束だからって言ってくれました」


高橋「良かったぁ」


「私も、たかみなさんの卒業を見届けられて嬉しいです」


高橋「うん…私も嬉しい…!」


「私の中で、たかみなさんの卒業を見届けずに辞めるなんて選択肢はありません。

だって、私が加入してから1番と言っても良いくらいお世話になった方ですよ?

卒業おめでとうございますって言えなかったら、とんだ仇返しものですよ」


高橋「ありがとう、A。

そんなん言ってくれて嬉しいよ…!」




対峙したAは、前よりずっと良い顔してた。

何より、お母さんとの約束を自分の力で守りきったのが嬉しかった。

有無を言わせない経験は、Aの価値観にも少し影響を与えただろう。

目の前のAを見てたら、表情だけでよく分かる。

そんなの、私まで感無量だよ…!

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年4月9日 18時

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