検索窓
今日:6 hit、昨日:14 hit、合計:61,541 hit

ページ44

『自分も、人望ないって分かってるじゃん。

認めてたでしょ、みっともなく泣きながら。

自分が悪いのに、悲劇のヒロインぶっちゃってさ。

そういうとこが、見てて冷めるんだよ。

人望ないですって言って、そんなことないよ〜って言ってもらいたいだけでしょ?

所詮、顔が可愛いからって世の中舐めてるだけでしょ?

構ってちゃんしちゃってさ、そういうのほんとムカつくんだよね。

それで、演出で貰ったらあっさり喜んで。

涙もすーぐ止まって、ほんと無駄に嘘泣きだけは上手いよね』


「…まいちゅんは、本気でくれたよ」


『そう思いたいだけでしょ。

あのメンバーの中で、Aだけ貰えなかったらどうなる?

人気メンバーなのは、運営の推しがあったから。

2期生とか内部からは嫌われてるんだって。

エースとして売り出してるのに、実はグループのみんなから人望なんてなくて。

単純に大人に売り出された虚像、はだかの王様なんだなって思われる。

そういうイメージが付くから、先手を打ったんだよ』




それでも、絶対認めない。

私が1つでもプレゼントを貰ったら気に入らないの?

どうして、そこまで否定されなきゃいけないのか。

私にはまだ分からない。




『なんで、自分から2期生に歩み寄らないの?

泣くくらいなら、もっと輪の中に行けばいいのに。

自分では全く動かなくて、来てくれるの待ちですか?

…ったく、どんだけ頭の中お姫様なのよ』


「いや、タイミング逃しちゃったから…」


『タイミングって何?

もう2期生が加入してから結構経つよね?

ずーっと仲良くなるタイミングなかったってこと?

違うでしょ、あんたが仲良くしたくなかっただけでしょ。

自分の地位を揺るがすかもしれないから。

センターも取られたし、ファン目線で来られてもムカつくから。

自分から遠ざけて、あんたが勝手に毛嫌いしてただけじゃん』


「別にそういうわけじゃ…」


『周りからすれば、そう見えてたってことでしょ?

だから、2期生はチョコくれなかったんだよ』


「…それはっ」


『なに、プライドが許さないの?

自分の方が芸歴長くて、経験値もあって。

人気だから、舐めたことされたくない?

最年少だけど私のほうが人気あるからって?

うーわ、何それ感じ悪いわぁ』


「違う…」




こうやってまくし立てられて、決めつけられて。

私が取り付く島もない。

そうじゃないって、心の中では反論してるのに。

それが、声となって届くことはなかった。

・→←人望もない、何もない



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
303人がお気に入り
設定タグ:乃木坂46 , AKB48 , アイドル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月28日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。