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「…どした?」


深川「んーん、綺麗だなって思って」


「えー、何いきなり笑」


深川「Aの真っ直ぐで優しい気持ち、私大好きだよ」


「…ありがと笑」


深川「表で見せる強い姿も、かっこよくて好きだけど。

うちのエースはこの子です!って、誇らしくなる感じ。

けど、時折見せてくれる優しい顔も大好き。

こんな人になりたいなって、背中で教えてくれる感じ」


「えへへ、ありがとう笑

そんな褒められることあんまないから、照れちゃうね」


深川「そんなの…いくらでも褒めるよ」




穏やかな横顔は、あまりに美しい。

綺麗すぎて、思わず手が伸びてしまった。

目が合ったその瞳には、私の顔が映っていた。

睫毛がパチリと、瞬く。

どの瞬間も画になる子だ…

ちょっと照れてはにかむ笑顔も、最高に可愛い。

恥ずかしくなったのか、唐突に逸らされてしまったけど。




「今野さんの言ったこと、覚えてる?」


深川「今野さん?」


「今回は、みんなでたくさん思い出を作りましょうって。

いつもは、このメンバーで戦いますって言うのに。

思い出を作ろう、まいまいのためにって。

それは、まいまいがみんなから愛されてた証だよ。

誰もが願ってるから、まいまいが楽しめる期間であって欲しいって」


深川「A……ありがとう」


「だから、いっぱい思い出作ろうね!」


深川「うん!」




急に真面目なトーンで、こんなこと言い出すんだから。

やっぱり、一瞬一瞬が画になってしまう。

泣いた後の潤んだ瞳が、より味がある。

ドラマみたいで、ずるいとさえ思ってしまう。

この優しさを面と向かって届けられるところが、またずるい。

せめて、私もその世界観の中に浸りたい。

だから精一杯、笑顔で頷いたんだ。




「ハルジオンの花言葉…知ってる?」


深川「ううん、知らない。

A、知ってるの?」


「うん、知ってる」


深川「へぇ、すごいねぇ」


「知りたい?」


深川「うん、教えて」


「えー、どうしよっかなぁ笑」


深川「なんでよぉ、気になるじゃん!」


「じゃあ、耳貸して?」


深川「うん…」




いきなり、いたずらっぽい笑みを浮かべて。

何かと思えば、また唐突な質問。

くるくると表情が変わるんだから、私は彼女に翻弄されっぱなしだ。

でも、それがちょっと嬉しかったりする。

近づいて離れるのが、楽しいから。

内緒話で教えてもらった、ハルジオンの花言葉。

知ったら、より別れが惜しくなってしまった。

憧れのチョコレート→←花言葉は、追憶の…



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月28日 18時

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