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深川「私はね、実を言うとそんなに辛くなかったんだよね。

入った時点で、年上なことは分かってたからね。

自分で自分を守れる術を知ってたんだ。

色んな経験をしてるから、若いメンバーより辛いって感じることは少なかった。

だから大丈夫だよ、心配してくれてありがとね」


「うん…でもさ?

まいまいがいなくなっちゃったら、私もだけどお姉さん達はもっと悲しいよ。

そしたら私、みんなに何してあげられるかな?

どうしたら、みんな安心して活動出来ると思う?」


深川「Aが、笑ってくれてればいいんじゃないかなぁ」


「私…?」


深川「うん、Aが笑顔でいること。

楽しい、大好きってアイドルしてること。

それだけで、お姉さん達は十分安心だと思うよ」


「え…なんで…?」


深川「大切な子が幸せでいるって、自分のことより嬉しいんだよ。

みんな、ある程度年齢が行ってるし、そこそこキャリアもある。

だから、自分のことは自分でどうにか出来ると思う。

きっと、お姉さん同士で甘えあって、助け合ってくと思うんだ。

けどさ、お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんだから。

年下の子を気にしちゃうもんなんだよ、もう本能だよね。

グループの中で迷ってたり、悩んだりしてる子がいるとどうにかしたいって思う。

その子がしんどいと悲しいし、不安になるからさ。

大好きな子に笑ってて欲しい、それだけだと思うなぁ」




Aは優しい子。

自分より、他人を優先しちゃうんだよね。

そこが魅力なんだけど、Aの弱点でもあると思う。

もっと自分のこと、主張してもいいんだよって。

自分を守る手段を、もっと得ていい。

自分に優しくしていい、自分を認めていい。

きっと、私を含めお姉さんメンバーは、同じこと感じてるはず。




「お姉ちゃん達がそれで安心するなら、私早く元気になる…!」


深川「私もお手伝いするから、Aも素直に感情表現してくれたら嬉しいな」


「それで、みんなの笑顔が守られるんでしょ?」


深川「私はそう思ってるし、多分みんなも思ってるよ」


「じゃあ、早く乗り越えられるように頑張るね」


深川「無理はしちゃダメだけど、私もAが心豊かでいられることを祈ってるよ」




Aの心からの笑顔は、無敵だって知ってる。

だから、早くそれを取り戻せるように。

心豊かに日常を送れる日が来ますように。

私もあと5ヶ月、手助け出来たらいいな。

それが、先に旅立つ長女の役目でもあると思うから。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年3月28日 18時

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