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星野side


飛鳥「疲れたーっ!」


星野「寒かったねぇ」


「気温、最後の方マイナスになってたもんね」


飛鳥「ね、お風呂があったかかったぁ」


星野「つい長風呂しちゃったよ」




撮影は泊まりがけ。

今日は、コテージに泊まることになってる。

乃木坂だけの貸切だから、修学旅行みたいな雰囲気。

みなみ達は、年少3人組で同じ部屋だよ。

すっごい寒かったから、温かいお風呂が染みたなぁ。




飛鳥「あれ、Aまだ寝ないの?」


「あー、うん…」


星野「でも、疲れてるでしょ?」


「んー、でも課題やらないと。

テスト近いし、ちょっとヤバいから。

私、こっちの部屋いるから2人先寝て?」


飛鳥「あんま無理しないでね」


星野「早く寝るんだよ〜」


「うん、おやすみ」




長丁場の撮影だったのに、まだ勉強するっていうA。

テスト近いって言ってたけど、体は絶対に疲れてるはず。

そうじゃなくても、最近のAはギリギリの状態を見える。

今日だって、通し終わった後フラフラしてたし…

早く寝るように言ったけど、これはなかなか危険だなぁ…

まだ眠くないし、しばらく様子見ておこっと。




:




星野「ん……A?」




いつの間にか寝ちゃってた…

スマホを開けると、時刻は午前2時。

うたた寝だったから、毛布掛けるの忘れてた…

うぅ…だいぶ冷え込んでる。

ふと横見ても、まだAいないし。

嘘でしょ、まだやってるの…?




星野「A…?」


「みなみ…」


星野「まだやってるの?」


「さっむい…」


星野「ちょっと…体冷えてるじゃん。

ブランケットは?掛けてた?」


「もちろん掛けてるし、カイロも貼ってるよ。

あったかい飲み物も入れたし…

なんなら、コート着てやってたのに…」


星野「ほっそいから…冷えちゃったんだよ。

あっためてあげるから、こっちおいで。

もぉ、そんな無理しないでよ。

明日も撮影あるんだからね?」


「ごめん…」


星野「ほら、もう寝よう?」


「でも…」


星野「今日はもう終わり。

明日、センター不在だったら大変だよ。

ゆっくり休むのも仕事のうちだから」


「うん…」


星野「みなみのベッドおいで。

体冷たいから、一緒に寝よう」




黙々と机に向かい続けてたA。

こんなに厚着してるのに、体は全然あったかくなくて…

何だか怖くなった。

このまま、Aが遠くに行ってしまいそうで。

だから、隣で抱き寄せて、存在を感じながら寝たんだ。

私が私じゃなくなってく→←・



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月23日 17時

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