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橋本side


「はぁ…はぁ…っ」


橋本「大丈夫?」


「いやぁ…疲れたわ…笑」


橋本「通しでやるのしんどい?」


「うん…ちょっとね…ハァハァ」


橋本「とりあえず、少し休憩だって。

お水飲んで、ちょっと休もう」


「うん…っ」


橋本「でも、全然しんどそうに見えなかったよ。

相変わらずバッキバキだった」


「ありがと…っ」


橋本「さすがだね」


「ん…良かったぁ…っ」




11枚目シングルのMVは、ハード系。

ちょっと心配してたけど、それは見事に的中して。

ランスルーという通しリハを終えたら、ものすごい息切れのA。

やっぱり、かなり体力落ちてるな。

元々、グループトップクラスに持久力あったはずなのに。

兼任で鍛え抜かれて、ちょっとやそっとじゃ息切れなんてしなかったのに。

もう今は、1曲フルがやっと。

これは…






「ごめんね…」


橋本「ううん、もう平気?」


「うん、もうだいじょぶ…」


橋本「やっぱり、体力結構キツそうだね」


「前は、これくらい余裕だったのに…

もっと動けてたのになぁ…」


橋本「それは…やっぱりダイエットだと思うよ」


「え、でもダイエットは前からやってたよ?」


橋本「そうかもしれないけど。

でも、これ以上は体が限界って言ってるんだよ。

倒れるか倒れないか、ギリギリのラインだと思うよ」


「えぇ…そんな…」


橋本「ちゃんと食べてる?」


「だって、みんな食べろって言うから…

太るの嫌だけど、今は食べてるよ」


橋本「う〜ん…」


「でも、食べたら動かないと。

カロリー消費しないと、太っちゃうから。

それなのに、こんな動けなかったら…

食べちゃダメだよ、私。

ただ太るだけだもん」


橋本「そんなことないよ…」




Aじゃなくなってしまったみたい。

もっともっと、と昔から頑張る子だったけど。

今のそれは、度を超えている。

でも、彼女は全く自分の異変に気づいていない。

そもそも、この状態を異変とも思っていないようだ。

どうしたら、彼女の心を救うことが出来るのだろうか。




白石「2人とも、撮影再開するってー」


「今行くー」


白石「A、大丈夫?

なんか、顔青白いけど…」


「ちょっと寒いだけだから大丈夫よ」


橋本「…とりあえず行こっか」




とにかく、この撮影では様子を見ておこう。

ちょっとでも異変があれば、すぐに駆けつける。

今の私に出来る限界がこれだから。

何事もなく、撮影が終わるといいんだけど…

・→←気力と意地だけで



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月23日 17時

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