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橋本side


白石「え、A、お弁当は?」


「食べないよ?」


白石「お母さんのもないの?」


「ママのお弁当は止めたって言ってなかったっけ?」


白石「それは知ってるけど…

専属貰って、また復活したんじゃなかったの?」


「あぁ、でも食べないことにしてるの」


白石「なんで?」


「ん〜、太るから?

私、本当はすごく太りやすい体質なんだよね。

ママのお弁当だって、カロリーゼロじゃないからさ。

食べると太るのは当たり前だし…」


白石「ねぇA、最近食べなさすぎ。

もっと食べないとダメだよ。

メイクで誤魔化してるけど、顔色も悪いし…」


「でも…」


白石「ダーメ、とりあえず食べる!

お弁当、持ってきてるんでしょ?」


「まぁ…」


白石「ちょこっとでいいから、一緒に食べよう?」




Aが、ほとんど食べ物を口にしなくなった。

最初は、強制するのも良くないって言ってたんだけど…

そうは言ってられないくらい、過度なものになってきた。

今、一生懸命まいやんが説得して、食べる流れを作ってくれたけど…

う〜ん、なかなか上手くはいかないなぁ。




白石「え、計り?」


「グラム測ってから食べてるの。

あと、カロリーも全部メモに記録してるから」


白石「ねぇ、それはやりすぎだって。

大丈夫だよ、ほとんどお野菜だから。

カロリーほぼないも同然だよ?」


「野菜にもカロリーあるの。

カロリーないのは、水かお茶だけでしょ」


白石「朝ごはんは食べたの?」


「だって、朝はママがいるから…

出されたもの、ちゃんと食べてるよ。

でも、そこで1日のカロリーほぼ使い果たしてるの」


白石「夜は?」


「夜は18時以降は食べるの禁止、水だけって決めてるの。

ママも同意してる、夜食べると太るからって」


白石「そんな…A、全然太ってないよ。

むしろ、細すぎて心配なくらい…」


「今は細いよ、だってダイエットしたもん。

けど、いつ太るから分からないから。

次太ったら、もう後がないの。

専属も降ろされるし、仕事の幅も狭くなる。

育ち盛りなんて言い訳、通用しないの」


白石「A…」


「…このお弁当は、300カロリーないと思うから大丈夫かな」


白石「…てか、炭水化物は?」


「炭水化物は朝だけって、ママに伝えてあるから」




もうお手上げ。

まいやんが、目線で私に訴えかけてきた。

私も、ここまで強情なAは初めて見た。

どう考えても、普通じゃないことは分かってる。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月23日 17時

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