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『あなたがこうやって、乃木坂のためって言ってる間も。

乃木坂が好きって言ってる時も。

松村は、あんな風に風紀を乱す行為をしてるんだよ?

そんなの馬鹿らしいと思わないの?』


「違う、さゆりんは…」


『何が違うの?

記事に書いてあったことは本当でしょ?』


「全部が本当じゃない」


『でも、事実も混じってるでしょって言ってんの!

もう、ほんっとに理屈っぽいね。

そういうとこ、パパにそっくり。

見てるだけでイライラしてくる』


「…」


『なに、言いたいことあるなら言いなさいよ!

ムスッとしちゃって、あー感じ悪い』




さゆりんの悪口。

これが、1番しんどかった。

怒りはあるし、まだ完全に許せたわけじゃない。

けど、だからって悪く言うのは違う。

もう同じ過ちを繰り返さないように、今は寄り添う。

一緒に禊を受けるのが、仲間じゃないの?

なんで私は、責められてるの?

間違ったこと、してるのかな。




『松村なんかいなくても、乃木坂はやってける』


「それは違う」


『モデルなら、まいやんとななみんがいる。

御三家じゃなくて、2強で十分。

バラエティなら、他に替えはたくさんいる』


「そうじゃなくて…」


『それは、あんたも同じ』


「え…」


『あんたの代わりなんて、いくらでもいるよ。

1人いなくなったところで、何も変わらないよ。

穴を埋めて、存在なんかなかったように形が変わるだけ』


「…」


『でも、ママは違う。

あんたは、ママなしじゃ生きていけないの。

ママだけは、無償の味方なんだよ?

家族だけは、代わりはいないの。

だったら、ママの言うことに従った方が得策でしょ?』


「それは…」


『賢いんだから、そんくらい分かるでしょ』


「…」


『どうしてママの言うことが聞けないの!

まだ未成年なんだから。

子供が親の言うこと聞くのは当たり前なんだからね!

ママは、Aのためを想って言ってるの。

そうやって、Aはママをバカにするけどさ』


「…してない」


『そんなにママが嫌なら、もう勝手にすれば?

ママ、何も手伝ってあげないから。

全部どうぞ自分でやって下さい』


「…」


『黙ってちゃ分かんないでしょ!

ほんっと、昔からずっとそう。

口があるんだから、何とか言えば?』


「…ごめんなさい」


『謝れば何でも済むと思って、そういうとこが嫌いなんだよ!』




もう、これ以上は無理だ。

さっさと撤退して、殻に籠ろう。

やっぱり私は、弱いままだ。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月23日 17時

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