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生田side


秋元「いくちゃん、おめでとう!」


白石「ほんとにおめでとうじゃん!」


生田「いやぁ、預言者いたわ笑」


秋元「Aはね、もうすごいよね…笑」


白石「しっかり見てるんだよね。

グループのことも、個人のことも」


生田「流石はAだわ」




10枚目シングルのセンターは、あなたです。

そう言われて、最初は戸惑った。

え、私でいいの?

前回のシングル、休業してたんだよ?

復帰センターなんて、そんな美味しいことしていいの?

色々と、感情が頭を逡巡した。

でも、前に立ったら気持ちは切り替わってて。

清々しい気持ちで、話せていた。

やっぱり、受験して良かった。

だって、こんなにも自分に自信がつくんだから。




生田「ねぇ…なんかあった?」


白石「なんかって?」


生田「いや、なんか空気悪いっていうか…

Aもちょっと、いつもと違うし。

ピリピリっていうか、トゲトゲっていうか…

さっきの言葉も引っかかってたんだけどさ。

Aの時だけ、微妙に空気が変わったのは気のせい…?」


秋元「あぁ、実は…」




自信満々だった自分。

ほんのつい、数秒前の自分。

言ってあげたい。

愚か者だって。

私は、自分のことしか考えてなかった。

ベクトルが全部、自分の成長に向いていて。

Aや、みんなが直面してる課題なんて見えてなかった。

私がいない夏。

それは、メンバーと少しの溝ができた夏でもあった。




「いくちゃん、センターおめでとう」


生田「A…」


「ね、言った通りになったでしょ?」


生田「うん…」


「ねー、もっと喜んでよ笑

さっきまで、すごい嬉しそうだったじゃんかー」


生田「そうなんだけど…」


「私のこと、気にしてる?

神宮のこと、2人から聞いたんでしょ?」


生田「…うん、まぁ」


「私も同じだよ。

頂いた場所で頑張る。

悔しかったなら、次に繋げる。

この悔しさは、絶対紅白で取り返す」


生田「…うん、だね!」


白石「よし、みんなで頑張ろー!」


生田「でもほんと、体が訛ってるとのは事実だから。

そこはみんな、遠慮せずに鍛えちゃってよ?

夏いなかったのは、さすがに体力が心配すぎるから笑」


「任せといてー笑」


白石「ビシバシ行くから覚悟しといてよー?」


生田「よーし、頑張る!」




私が、またグループを1つにする。

それくらいの気持ちで、この場所を務める。

みんなに助けてもらいながら、また。

大好きなこの場所で頑張ろう。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月18日 10時

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