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高橋side
来てくれるかな…
そんな、淡い期待をしていた。
前にちょこっと約束したから。
辛くなったら、自分から頼ることって。
今日のAはしんどそう。
僅かな異変だけど、私の目に狂いはないはずだ。
「さっしーさぁん」
指原「んー？」
「えー、今お膝貸してくれますか？」
指原「え、なに、突然のデレ期？
うん、もちろん貸すよー！
ほらほら、ここ座って！おいでぇ」
「ありがとうございます笑」
指原「かぁいいねぇ」
「んふふ♪」
指原「珍しいねぇ笑」
「さっしーさんに聞いてみたいことがあって…」
指原「えー、なに！何でも答える！」
「さっしーさんって、気持ち切り替える時どうしてるんですかー？」
指原「えー、寝る笑」
「寝ちゃうんですか笑」
指原「とにかく寝て、リセットするかなぁ」
「なるほど〜」
指原「なんで？何かあった？」
「いや…すごいなんかあったわけじゃないんですけど。
最近、何となくギア入んないなぁって時があるんですよ。
こないだも、それで収録休んじゃって。
だから、どうやってリフレッシュされてるのかなぁって思って」
指原「そっかぁ、Aは頑張りすぎだからねぇ」
「いやいや、そんなことないですよ」
指原「いやぁ、頑張ってるよ。
普通の中学生なら出来ないよ？」
遠目に観察してたら、Aは指原の膝の上に座った模様。
少しだけ、自分の話も出来たみたいだね。
うん、成長成長。
にしても…なんで指原だったんだろ笑
指原「なんで指原に聞いたの？」
「んー、今までたくさん気持ち切り替えて来たと思うからです」
指原「あー、確かに笑」
「昔は、何も考えなかったんですけどね。
考えなくても、カメラが回ったら切り替わってた。
けど最近は…
カメラ回っても、モヤモヤ考えちゃうことがあって」
指原「それは、それだけ成長してるって証だよ。
頭で考えちゃって、抜けなくなっちゃうことあるもん。
それはね、多分不安から来てると思うんだ。
だからなるべく、その不安を取り除くことを心がけた方がいいかもね」
「さっしーさんはどうしてました？」
指原「不安はね、同期に話してたかな」
「言えないことも話してました？」
指原「言えないことは…うん、お母さんかなぁ」
「あぁ…」
一瞬歪んだ顔。
分かった、彼女の抱えてるもの。
強くなりたくて、指原を選んだことも。
でも彼女は、まだその手段を持ち合わせていなかった。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2023年2月11日 23時
