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西野side


センターなんて、ななには無理やと思ってた。

でも、目指してないわけやなくて。

どんどんポジションが上がる度。

握手券の完売速度が上がる度。

もっと上に行きたい、前に行きたいって。

心のどこかで、そう願ってしまってる自分がいて。

真ん中は似合わない。

そう思っていたけれど、今はスッキリしている。

頑張ろうと素直に思えている。




「なーちゃん、おかえり!」


西野「A…!」


「センターおめでとう」


西野「ありがとう」


「ちょっと落ち着いた?」


西野「玲香と若と話したら、ちょっとね」


「良かったぁ…」


西野「なぁ、A…」


「んー?」


西野「えっと…」




ななに出来るやろか。

そう言いかけたけど、言えなかった。

出来るやろかじゃない。

やらなきゃいけない。

もう決まったんやから、頑張るしかない。

だから飲み込んだ。




「…ななしかいない」


西野「えっ…」


「今、乃木坂でセンターやるのは、ななしかいない」


西野「ななしか…?」


「乃木坂は、乃木坂らしさを見つけるの。

今年、本気で見つけに行く。

そのためには、分かりやすい形が必要。

それが、今回のフロントだと思う。

フォーメーション見て分かる?

ななが真ん中、シンメがまいやんとななみん。

その横が、私と生駒ちゃん。

これで戦うんだよ、今年は」


西野「…あっ」


「まいやんとななみん。

2人をこんなに引き立たせることができるのは、ななだけ。

あれだけ美人で、ツインタワーみたいなシンメは2人しかいない。

他を寄せ付けない、圧倒的なビジュアルだよ。

それでも、2人よりもオーラでキラキラできる。

乃木坂46とは、こういうグループですって示せる。

今、それが出来るのはななしかいない。

だからセンターなんだよ」


西野「A…」




Aは、本気で何かを伝える時、ななって呼ぶ。

今もそう。

ななって呼んだ。

これは本気だ。

言われてみて気づいた。

弱気になんて、なってる暇ない。

だから、先回りして伝えてくれたんや。




西野「…なな、頑張る。

乃木坂のセンター、やってみる」


「うん、支えるからね」


西野「ありがとう、心強い」


「今ね、すっごく楽しみ。

さっきまでの自信のなさなんて、どっか行った」


西野「ななも」




自信がないと話していた。

Aもこうやって、気持ちを切り替えてるんだ。

ななやって同じ。

少しでもその背中に近づくって、そう決めたんやろ。

・→←新境地へ飛び立とう



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時

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