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新境地へ飛び立とう ページ43

白石「A、一緒に帰ろ」


「うん、行こー」


白石「んーっ」


「お疲れだねぇ」


白石「昨日、雑誌の撮影だったんだ」


「Rayさん?」


白石「そうそう、だから緊張しっぱなしで…」


「そっかぁ…お疲れ様だぁ」


白石「Aは?」


「んー、最近はレッスンと劇場公演だよ。

あとは、AKBさんの制作したり色々」


白石「そっかー、なかなか会えてなかったもんね」


「まいやん忙しいから笑」


白石「お互いね笑」




今日はすぐ、スタジオを出た。

なーちゃんには、玲香と若が付いてる。

未央奈と日奈子が一緒にいて、2期生が囲んで。

ひなちまあやは、まだ2人で泣いてて声掛けられなさそうだし…

私に出番はないかな。

そう思ったのは、私だけじゃなかったみたい。

まいやんが隣に来て、何なら手まで繋いでくれた。




白石「Aはさ、またセンターやりたいって思わないの?」


「んー、思うよ」


白石「それは本心で?」


「うん、自分でも思ってる」


白石「そっかぁ」


「まいやんは?」


白石「うん、私もやりたいって思うよ。

ただ、今じゃないとは思う。

だって今は、なーちゃんが主役だから。

どう考えても、私は真ん中じゃない」


「私も同じ意見」


白石「すごいよね、なーちゃん」


「ちょこっとだけさ、前田さんと活動期間が被ってたじゃん?」


白石「そうだね」


「近くで見る前田さんは、すごく強い人で。

でもそれは、最初から強かったんじゃなくて、周りに強くしてもらったって感じで。

今のなーちゃんは、少し前田さんぽい。

他を寄せ付けない、圧倒的なセンターの感じが。

しばらく、なーちゃんセンター見たいかもって」


白石「あー、めっちゃ同じ意見だわ」


「それに、まいやんとななみんっていうビジュアルメンが横にいるからね。

なんか、それが乃木坂の象徴になるかなってしっくりくる。

乃木坂はしばらく、この形で戦いますって言ってるというか…」




乃木坂も、もう2年。

そろそろ軸となる形を決めなきゃいけなかった。

AKBさんと同じじゃいけない。

乃木坂の武器は、圧倒的なビジュアル。

その武器が最強になるのが、今回の形だ。




白石「横にには、Aと生駒ちゃんがいるしね。

知名度もバッチリだね」


「…ありがと笑」


白石「ここで乃木坂らしさを爆発させる」


「うん、頑張ろう」




まいやんと同意見なら安心だ。

私も変わる。

乃木坂も変わる。

グループ諸共、新境地へ飛び立つんだ。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時

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