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新たなヒロイン ページ41

楽屋では、選抜発表の話題で持ち切りだった。

今日、8枚目の収録がある。

前回の未央奈が連投するか、戻るか、新しいセンターか。

今までとは少し違う、独特の空気感。




生田「Aはどうなると思う?」


「選抜?」


生田「選抜も、センターも」


「私は……なーちゃんかな」


生田「なーちゃん?」


「未央奈の連続はないと思う。

でも、生駒ちゃんやまいやんに戻しもしないと思う。

多分、次はなーちゃん」


生田「どうして?」


「最近のなーちゃんは、少し前田さんに似てる。

1人じゃ引っ込み思案だけど、周りからの声援で輝ける。

真ん中に立てるくらい強くもなった。

今、1番アイドルとして追いかけるのが楽しいのが、なーちゃんだから」


生田「へぇ…」


「予感だけどね、ただの。

でも私なら、なーちゃんのセンターが見たいな」


生田「自分じゃないんだ笑」


「私は、センターやる器じゃないよ。

まだ無理だと思う、真ん中は。

そんな…グループのことまで考えられないもん」


生田「そうかな?」


「うん…いずれかは、もう一度やりたいけど。

私にはまだできないと思う」


生田「…まぁ、Aが真ん中だと目立ちすぎるよね。

周りがみんな、追いつけてない。

いや、みんなは言い過ぎか。

フロントだけ別世界、みたいになりそうな気がする」


「それ、こないだAKBさんでも言われた笑」


生田「人より成長スピードが早いからね。

そこにみんなが追いつくまでは、待ちってことかな」


「もし、仮にそうだとしたら…

私は、いくちゃんも同じ理由だと思うよ」


生田「えー!ほんと?」


「だって、最初からオーラというか…

センターに立つ自信みたいな、キラキラ感?

そういうのがあるから、眩しすぎるもん」


生田「Aに言われると嬉しい」




次のセンター、私はなーちゃんだと予想した。

最近の握手会、パフォーマンス。

自信がついて、キラキラした顔。

あぁ、変わったなって思う。

だから、なーちゃんがセンターなら映える。

いくちゃんには予想だと言ったけど、これはほぼ確信。

私には、まだ真ん中は無理だ。

きっと立っても、余裕がないだろう。

それを見抜かれてるんだろうな。




「…さ、そろそろ行こうか」


生田「うん、気合い入れて頑張ろー」




私だって、伊達にアイドルやってない。

競争が激化するAKBさんと、兼任してるんだ。

それくらいの観察眼は、身につけていた。

後に身をもって、それを実感する。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時

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