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高橋「そっかぁ…そんなことが。

お母さんに、ガーッて怒られちゃうことが度々あったんだね。

もしかして、ずっとそうだった?」


「…いつもってわけじゃないんですけどね。

何もない時は、普通に仲良しですし。

ただ、何かあるとヒートアップしちゃうっていうか…

人が変わったみたいになるんです。

今まで、AKBさんのお仕事の前後の時にも何度かそういうことあって。

優子さんが気づいて下さったり、自分から話したりしてたんです。

乃木坂のメンバーは、多分1人しか気づいてないので…

同期だし、立場もあるしであんまり言ってはいないんです。

ママが全部悪いってわけでもないので。

私が悪いことも多いから、仕方ないんです。

今回は特に、私が悪いですし…」




あぁ、また迷惑かけちゃった。

起きたら医務室で、倒れたことを知った。

たかみなさんがいらしてくれて、しかも話まで聞いて下さって…

気持ち良い話じゃないのに、本当に申し訳ない。

しかも、レッスンの時間使わせちゃってるし…

こうやって私は、先輩の貴重な時間までも奪ってる。

そりゃ、非常識な子って言われても仕方ない。




高橋「だからAは、必要以上に気を遣いすぎるんだ」


「え…?」


高橋「いつも不思議だったんだよね。

なんでこんな、人に気遣うんだろうって。

もちろん、集団行動だから気遣いは必要だよ?

ただ、そこに不安が混じってるというか…

すごく他人の視線を気にしてるような気がして。

周りにどう思われるか、これで相手は嫌な思いをしないか、自分は浮いてはいないか…

自分がこうしたい、こう思ったとかじゃなくて、周りがどう思うか。

そこに軸があって、周りから思われる理想像からはみ出ないようにって気遣って。

全然気にしなくても良いことなのに、必要以上に他人に気を遣ってる印象があったんだよね。

ずっと引っかかってたんだけど、今やっと分かった」


「私、そう見えてたんですね…」


高橋「あぁ、全然悪い意味じゃないからね。

しっかりしてるなって思うのと同時に、心配だったんだ」




優子さん以外に、初めて話した。

ここまでは、ななみんにすら話してない。

ただ、最近の私は迷惑をかけることが増えてる。

たかみなさんには、知っておいてもらった方がいい。

まゆちゃんの判断は賢明だった。

たかみなさんは、私のことを私以上に理解してくれていた。

話を聞くだけじゃなく、こんな的確な言葉まで…

やっぱり、総監督ってすごい…

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時

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