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昼公演では、素敵な発表があった。
私たちが次に立たせてもらう場所。
日本武道館。
夢の大舞台だからこそ、私たちはもっと塊になって挑まなければいけない。
:
『ただいまより、7枚目シングルを初披露させて頂きます』
夜公演では、バレッタを初披露することになっていた。
さっきの発表があったばかりだ。
気を引き締めなきゃいけない。
緩んだ頬に気合を入れて、私はステージに立った。
:
桜井「はい、7枚目シングルのバレッタを披露させて頂きました。
センターを務めた堀ちゃん、どうでしたか?」
堀「そうですね、お客さんがたくさんいて緊張したんですけど…
とても魅力的な曲なので、ぜひたくさん聴いてもらいたいです」
桜井「2期生から初選抜で、しかもセンターで。
1人で不安なこともたくさんあると思う。
けど、みんないるからね。
頼りながら、一緒に成長して行けたら嬉しいです」
堀「はい、ありがとうございます」
無事、披露は終わった。
反応は悪くないと思う。
未央奈ちゃんも、しっかり話せてる。
あれから、少しずつ落とし込めるようになってきた。
桜井「そして、1期生からはA。
バレッタ披露してみてどうでした?」
「そうですね、初めて2期生がセンターっていうことで。
驚いた方もたくさんいると思います。
センターはね、代わるものだから。
分かってはいても、随分と変化球で。
けど、今日見て分かったと思います。
未央奈ちゃんはすごく一生懸命頑張ってるし、立派に初披露を終えて。
乃木坂の一員です、今回のセンターです。
でもですよ、それで終わらせちゃいけないんですよ。
私たち1期生も、これで終わりじゃダメなんです。
もっともっと頑張る、1期生も負けたくないって気持ちを見せないと。
そうやって、切磋琢磨ってしてくんだと思います。
今回、悔しい気持ちがありました。
だからこそ、ここでバネにしてもっと伸びたい。
お昼の公演で、日本武道館が決まりました。
周りに上げてもらったハードルだけじゃダメだから。
自分達のバネを使って、目標までたどり着けるように…
1期生ももちろん、2期生も一緒に頑張っていこうと思いました」
桜井「…深いねぇ」
生駒「でも、その通りだよね。
今すごく、気合い入った」
桜井「ここから乃木坂、もっと伸びます。
だからこれからも、よろしくお願いします!」
言えた。
怖さとかは、もうなかった。
この特有の高揚感は無敵だ。
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時