季節と共に歩もう ページ1
ツアーファイナル in 代々木第一体育館。
あっという間の本番だった。
夏から秋へ。
その季節は、瞬きと同じくらいに刹那で。
そして、儚くて。
:
生駒「いやぁ、おっきいねぇ」
桜井「ねー!」
生駒「皆さん、盛り上がってますかー?」
桜井「ありがとうございます!」
生駒「初めて、こんな大きなステージに立たせてもらいましたけど。
A、代々木に立ってみた感想はどうですか?」
「広くてびっくりしてます。
後ろの方までたくさんのペンライトが見えて。
ありがとうございます。
ちゃーんと全部見えてますよ〜」
生駒「乃木坂もデビューして1年半を迎えたけどね」
「そうだね、早いね」
生駒「どうでした、2013年」
「色々変わったね」
生駒「うん、ほんとね」
「考え方も変わったし、自分と向き合うことが増えたかな。
グループのためを思う時間も増えて、毎日色んな感情になっては一喜一憂するんだよね。
でも、それが楽しい。
乃木坂のこと考えてる時がね、私は1番楽しいの。
代々木に立ってみて、より実感した。
嬉しさと、もっと頑張らなきゃなって気持ちを」
2013年も終盤戦。
秋風と共に、更に季節が巡る。
2年目を控えて、気持ちは変わった。
改めてここに立ってみて思う。
桜井「来年は、もっと大きな場所に行きたいよね」
生駒「行こう、うちらで」
「うん、私たちなら行けると思う」
桜井「ぜひね、皆さんも着いてきてくれたら嬉しいです」
「よろしくお願いします!」
3人で頭を下げる。
メンバーが後ろでそれに倣う。
さぁ、そろそろ次の曲に行こうか。
玲香と目を合わせた、その時。
:
【重大発表】
スクリーンには、再びこの文字が。
ドキドキする。
次はなんだろう。
【来たる 12月】
12月。
年の瀬だ。
師走の呼び声と共に、新しいステップへ。
【クリスマスショー 開催決定】
聖夜の夜。
一緒に過ごすのは、大好きな人。
これ以上の幸せはない。
【in 日本武道館】
今日1番の大歓声。
次に向かうのは、武道館。
どれほどのアーティストが夢見ているか。
その夢を叶える努力をしてきたか。
血のにじむ努力の先につかみ取れる栄光。
私たちも、同じ轍を踏まなければいけない。
久しぶりに、心が快晴になった。
【12月20日 Coming Soon】
さぁ、走ろう。
声が聞こえる方へ。
もう、迷ってる時間はない。
乃木坂46は、歩みを止めない。
156人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年2月2日 11時