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白石side


危ないとは思ってた。

少しだけ水の入ったプール。

歩いてるだけでも、なかなか滑る。

それなのに、そこで踊るなんて…

一生残るMVに、絶対生傷をお土産したくない。

慎重すぎるくらい慎重になっちゃうな。

気をつけて踊ってたら、後ろから鈍い音が…




白石「大丈夫!?」


西野「滑ってもうた」


桜井「なーちゃん、怪我ない?」


西野「ちょっと血出てるけどへーき」


桜井「いやいや、全然平気じゃないから」


西野「えー、カメリハやし平気やろ」


白石「でも、せめて消毒くらいは…」


西野「あ、もう1回やって」




どうやら、音の主はなーちゃんだったらしい。

転んで擦りむいてる。

華奢で綺麗な足には、擦過傷のような生傷が見える。

本人は大丈夫って言うけど、早めに手当してもらった方がいいよ…

って言ってる側から、もう1回の指示出ちゃったし。

まぁ、本番前に処置すればいいか。




:




生駒「A!」


西野「大丈夫?」


「へーきへーき」


桜井「平気じゃないでしょ、血出てる!」


「なーちゃんも出てたじゃん」


西野「いや、ななより深いやろ」


白石「A!大丈夫!?」


「まいやん、そんな怖い顔しないで笑

ちょっと擦りむいただけだから」


白石「ちょっとじゃないでしょ!」


桜井「あーもう、2人ともダメ!

今すぐ手当てしてもらうー!」


生駒「そうだよー、傷になったら大変!」




次に音楽が止まった。

再び鈍い音。

今度は、Aが転んだらしい。

白い肌から、血が流れてる。

2人とも無理しすぎだからってことで、強制的に処置決行。

幸いにも、傷はそこまで深くなかったみたい。

Aの傷も、消毒したら治ったって。




「痛かった…」


橋本「アルコール入れたから仕方ないでしょ〜」


「転んだ時は痛くなかったのに…」


橋本「でも、おかげで治ったんだから」


「うぅ…」


松村「頑張れたやん、偉かったねぇ」


白石「まさか、Aがこんなに痛みに弱いとは…笑」


橋本「本番行ける?」


「うん、もちろん」


松村「切り替えはやっ笑」


白石「Aー、ほんとに気をつけてよねー?」


「もう痛い思いしたくないから、めっちゃ気をつける…」




無事、消毒が終わったAちゃん。

アルコールが沁みたらしく、ちょっとグズグズしてた。

レアな姿が見られて嬉しい笑

本番では、めちゃくちゃ足元に気をつけてた。

ただでさえ寝不足なんだから、本当に気をつけてよねー?

・→←初夏のプール



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月29日 14時

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