・ ページ6
白石side
危ないとは思ってた。
少しだけ水の入ったプール。
歩いてるだけでも、なかなか滑る。
それなのに、そこで踊るなんて…
一生残るMVに、絶対生傷をお土産したくない。
慎重すぎるくらい慎重になっちゃうな。
気をつけて踊ってたら、後ろから鈍い音が…
白石「大丈夫!?」
西野「滑ってもうた」
桜井「なーちゃん、怪我ない?」
西野「ちょっと血出てるけどへーき」
桜井「いやいや、全然平気じゃないから」
西野「えー、カメリハやし平気やろ」
白石「でも、せめて消毒くらいは…」
西野「あ、もう1回やって」
どうやら、音の主はなーちゃんだったらしい。
転んで擦りむいてる。
華奢で綺麗な足には、擦過傷のような生傷が見える。
本人は大丈夫って言うけど、早めに手当してもらった方がいいよ…
って言ってる側から、もう1回の指示出ちゃったし。
まぁ、本番前に処置すればいいか。
:
生駒「A!」
西野「大丈夫?」
「へーきへーき」
桜井「平気じゃないでしょ、血出てる!」
「なーちゃんも出てたじゃん」
西野「いや、ななより深いやろ」
白石「A!大丈夫!?」
「まいやん、そんな怖い顔しないで笑
ちょっと擦りむいただけだから」
白石「ちょっとじゃないでしょ!」
桜井「あーもう、2人ともダメ!
今すぐ手当てしてもらうー!」
生駒「そうだよー、傷になったら大変!」
次に音楽が止まった。
再び鈍い音。
今度は、Aが転んだらしい。
白い肌から、血が流れてる。
2人とも無理しすぎだからってことで、強制的に処置決行。
幸いにも、傷はそこまで深くなかったみたい。
Aの傷も、消毒したら治ったって。
「痛かった…」
橋本「アルコール入れたから仕方ないでしょ〜」
「転んだ時は痛くなかったのに…」
橋本「でも、おかげで治ったんだから」
「うぅ…」
松村「頑張れたやん、偉かったねぇ」
白石「まさか、Aがこんなに痛みに弱いとは…笑」
橋本「本番行ける?」
「うん、もちろん」
松村「切り替えはやっ笑」
白石「Aー、ほんとに気をつけてよねー?」
「もう痛い思いしたくないから、めっちゃ気をつける…」
無事、消毒が終わったAちゃん。
アルコールが沁みたらしく、ちょっとグズグズしてた。
レアな姿が見られて嬉しい笑
本番では、めちゃくちゃ足元に気をつけてた。
ただでさえ寝不足なんだから、本当に気をつけてよねー?
141人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月29日 14時