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許容と反骨心 ページ49

「もうすぐ、そのシングルが発売になるんです。

それなのに、私はまだ…

センターの子を受け入れられてません。

多分、選抜メンバーの中では私だけです」


小嶋「そっかぁ…」


「難しいですね、アイドルって」




今回センターのこじはるさん。

容姿も抜群に端麗で、パフォーマンスもめちゃくちゃ上手。

それなのに、単独センターは初めてなんだって。

ずっと疑問だった。

今なら聞けると思って、私の心に留めてたことを相談した。

そしたら、どんどん私の本音が出て来ちゃって。

話せば話すほど、自分の心が狭くて汚れていることが目立っちゃって。

そんな自分を自覚して、心底自分が嫌になる。






大島「あら、2人で何の話してるのー?」


小嶋「Aちゃん垢抜け作戦しながら、お悩み相談してるんだよねー」


「はい…笑」


大島「えぇ、どんなお悩み?」


小嶋「ポジションのお話だよね。

センターのことと、2期生のことね」


大島「あ、2期生がセンターになったんだよね。

それで、1期生とギクシャクしてるって感じ?」


小嶋「さっすが優ちゃん、お見通しだねぇ」


大島「Aのことは、何でも分かっちゃうんだよねぇ」


「主に私が…まだ、受け入れられてなくて。

悔しい気持ちと、モヤモヤした気持ちがあって。

なんで1期生じゃダメだったんだろう…

1期生がセンターだと、運営が思ってるより跳ねなかった。

だから、2期生に期待をシフトしちゃったのかなって気持ちがあって。

でも、もう決まったことは決まったこと。

2期生の子だって頑張ってるし、みんなもリリースに向けて団結してる。

こんな気持ち、まだ持ってるなんて酷い。

私の中で、2つの気持ちが戦ってて…

それに、この世界はサプライズが付き物だし。

私だって、そのサプライズでAKBさんに来たわけで。

あの時のみんなは、もっと嫌だったと思うんです。

ファンの方だって、もちろん受け入れられなかっただろうし…

自分は受け入れてもらいつつあるのに、人のことは受け入れられない。

そんなの、最悪じゃないですか。

私って酷いな、最低だなって。

でもこんなこと、絶対乃木坂のメンバーには言えないし。

乃木坂では出せないけど、自分の中ではずっとモヤモヤしちゃってるので…

それで、こじはるさんに聞いてもらってたんです」




優子さんも来てくださって、2人に聞いてもらった。

話すことで、少し罪悪感の塊が溶けていく。

私は、何のためにここにいるのだろうか…

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設定タグ:乃木坂46 , AKB48 , アイドル
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月29日 14時

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