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小嶋side
Aからメイクの相談があって、ノリノリで施術中。
相変わらず、お人形さんみたいな肌艶だから羨ましい。
まだ幼さは残るけど、本当に整った顔だなぁ…
「こじはるさんって、AKBでセンターやりたいとか思いますか?」
小嶋「えー、ない笑」
「何でですか?」
小嶋「大変そうだし、荷が重いしね。
陽菜は後ろで支える役が合ってるんだよ」
「でも、今回センターですよね」
小嶋「あ、卒業じゃないからね?笑
陽菜も、理由分からないんだよねぇ」
「どう思いましたか?」
小嶋「まぁ、素直に嬉しかったかなぁ…笑
ファンの方も喜んでくれたしね。
たまにはいっかな〜くらいのテンションだよ」
「なるほど…」
小嶋「それに、陽菜がセンターだとちょっと強くない?笑
なんか、陽菜と手下達に見えちゃいそうで心配なんだけど笑」
「あー、こじはるさんオーラすごいから笑
スタイルも抜群だし、お顔も強くて。
確かに、周りを食っちゃうくらい圧倒してますね笑」
小嶋「なんか嬉しい笑」
メイクしてたら、唐突なAからの質問。
センターやりたいかかぁ…
昔から、特にポジションにこだわりはなかったからなぁ。
今回選ばれて嬉しかったけど、ちゃんと務まってるかは心配…
Aは、すごい褒めてくれるけどね笑
小嶋「でも…急にどうしたの?」
「あの…乃木坂のシングル、2期生がセンターなんです」
小嶋「加入したばっかりの?」
「はい」
小嶋「あー、秋元さんが好きそうなことだわ」
「私、それまでポジションにはこだわらないって思ってたんです。
センターになりたいとか、そんな強く思ったことなくて。
でも、2期生がセンターやるって言われた時は、すごく悔しかった。
1期生の場所、取られちゃったんだって思って。
別に私が守ってきたわけでもないのに…
そしたら無性に、センターやりたいって思うようになって。
やりたいっていうか…センター取り返したいって気持ちが近いかな。
なんか、その感情に戸惑っちゃってて…」
なるほど…
乃木坂界隈は、今結構荒れてるみたいだね。
Aがこんなに、負けたくないって感情を出すのは珍しい。
それだけ、乃木坂に思い入れがあるんだろうな。
そりゃそうか。
なかったら、こんな逆風の中でAKBに来るなんて心折れちゃうよね。
2期生と1期生。
かつて、AKBも直面した壁。
乃木坂も当たる時期に来たんだね。
Aにとっても、大きな試練かな。
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月29日 14時