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『白橋さんには、ぜひあちらの滝に入って頂きたくて…』
「え、こっちよりも全然水量あるんだけど…笑」
『最後の砦と呼ばれてるんです。
水量も激しいんですけど、入ったら世界が変わると思います。
なので、乃木坂の最後の砦である白橋さんにね。
ぜひ、あちらでお清めして頂きたいと思います』
「うぇぇ、本気ですか笑」
順番にヒット祈願は終わった。
今回は、滝に打たれながらバレッタを歌うミッション付き。
4人はそれぞれクリアして、最後は私。
…なんだけど、別の場所を案内されました。
ここに入れということらしい。
もう…はい、覚悟を決めます。
だって、2期生どうのこうのの前に、まずは自分が限界に挑戦しなきゃでしょ。
:
「バレッタ〜 君の髪〜 大きな蝶が止まってる〜
バレッタ〜 太陽が〜 気づかれたくなくて
じっとしている 僕だ〜」
みんなの声援が聞こえないエリアまで行った。
4人と同じように歌う。
OKの声も聞こえないから、延々と続ける。
どこまで言ったのか、ちょっとよく分からなくなってきた…笑
「乃木坂46 7枚目シングル！
バレッタ、大ヒットしますように！
乃木坂46が更に大きなグループになれますように！
私も、自分に出来ることを頑張ります！
だからどうか、乃木坂に力を貸して下さい！
よろしくお願いしますっ！」
やっと、OKの合図が出た。
ヒット祈願をして、無事に滝から出る。
寒いのと冷たいので、体中の感覚がない。
記憶さえも飛んでいる。
気づいたら、ロケは終了していた。
:
秋元「大丈夫！？」
「んぅ……さむっ」
秋元「まだ寒い？」
「うん…ちょっと寒い」
衛藤「そうだよね、体冷えきってたもんね」
「あ、そっか…滝に入ったんだった」
秋元「良かったぁ…」
「そんな悪かったの？」
衛藤「急に倒れ込んで来るからびっくりしたよ」
「え、全然覚えてないやごめん…」
秋元「しょうがないよ、あれだけ長い時間入ってたんだもん。
とりあえず、無事に目が覚めてくれて良かったよ〜」
「…陽菜ちゃんとひめたんは？」
衛藤「陽菜もちょっと体調崩しちゃって。
ひめたんは、陽菜ちゃんに付いてるよ」
「そっか…」
衛藤「こんなになるまで頑張りすぎだよ、2人とも」
「…ごめん」
次に意識が浮上したら、2人が心配顔で覗いてた。
記憶ないけど、すごい心配かけちゃってたんだね。
それにしても、滝は寒かったなぁ…
未だに体が冷たいもん。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2023年1月29日 14時
