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橋本side


__今回のヒット祈願は…

大空から届け、スカイダイビングー!




何となく、嫌な予感がした。

そして、それはよく当たる。




:




「真夏ちゃん、大丈夫だよ。

私もみなみもいるからさ」


星野「うん、一緒に頑張ろー」


「言い方悪いけど、テレビの企画だから。

それはみんなも分かってると思うよ。

真に受けなくても大丈夫だよ」


秋元「でも…っ

みんな、私のこと面白く思ってない…っ!」


星野「そんなことないよぉ

多分、ヒット祈願の経験が少ないってだけだよ。

そんなこと言ったら、みなみ達はねぇ…笑」


「うん、もっと理由分かんないもん」


秋元「うん…っ」


「とにかく、曲が売れればいいんだから。

3人で頑張って来よう、ね?」




スタジオの外で、泣いてる真夏を慰めてる2人。

今回の決め方は最悪だ。

年頃の女の子にこんなこと…

2人だって、本当は辛いに違いない。




桜井「大丈夫?」


星野「玲香、真夏のことお願い」


桜井「うん」


橋本「2人とも、おいで」


星野「ななみ〜ん、ねぇどうしよー」


橋本「大丈夫?」


星野「まぁでも、行くは行くけどさ。

飛びたくなかったら飛ばないし。

最悪、リタイアも出来るからいいやー

それくらいの気持ちで行ってくる」


橋本「うん、それでいいよ」




みなみは、良くも悪くも割り切ってる。

自分が選ばれた理由も、何となく察してるんだろうな。

それでも、スタンスは変えない。

反抗期の影響もあるだろうからね。

私も今は、そっとしておこうかな。

問題はこの子。




橋本「…A」


「…ママ、怒るかな」


橋本「否定は出来ないけど、怒られたら守ってあげる。

いい?Aが嫌だからじゃないからね?

さっき真夏に言ってたけど、これはあくまでも企画。

いざと言う時は、そういう台本だったって逃げ切りなさい」


「分かった」


橋本「誰が選ばれてもおかしくない。

みんな、自分じゃなくて良かったとは思ってないと思う。

3人で良かったなとは、もっと思ってない。

絶対に悪意はないから、気にしちゃダメだよ?」


「うん…」


星野「Aも、無理だったら無理って言っていいんだからね」


「…うん」


橋本「周りのことは気にしなくて大丈夫だよ」




やっぱり…

ここの所の様子を見る限り、こういう企画は絶対ナイーブになるはずなのに。

運営は、Aへの当てつけなのかなってくらい試練を与える。

無事に行って来られればいいんだけど…

君に託した→←その1票の本意



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月25日 11時

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