検索窓
今日:14 hit、昨日:11 hit、合計:48,250 hit

涙のわけを君は知らない ページ50

高橋side


大島「いやぁ、まさかだよ笑」


高橋「さっしーすげぇな」


大島「まぁでも、どこかで分かってた自分もいたけどね」


高橋「そうなの?」


大島「絶対無理って言われる高い壁を超えちゃう子って、意外とあぁいう子なんだよ」


高橋「不器用そうに見えて、結構器用だったりするからね」


大島「麻友も分かってたんじゃないかな」


高橋「麻友にとっても、いい結果だったのかもね」


大島「1人だと思ってたけど、1位は違う子だった。

だったら、その子と分け合って頑張っていけば良い。

全部1人で背負う必要はないってことだからね」




総選挙は、異例の結果だった。

まさか、優子と麻友を差し置いて、さっしーが1位になるなんて。

でも、戻って来た優子は清々しい顔をしていた。

今年が最後。

そう言ってたもんね。

やり切ったようで、私は何よりよ。




大島「ね、Aいるかな」


高橋「もう戻ってると思うけど」


大島「行こ!まだ会えてない!」


高橋「およよ、優ちゃん速い〜汗」


大島「Aー!いるー?」


「優子さーん?」


大島「あっち!たかみな!」


高橋「だから速いってば…笑」




完全に吹っ切ってる優子。

大好きな妹を探して猛ダッシュです。

横顔はもう、ここにいる人の顔じゃない。

そっか…決めたんだね。

いたずらっ子のような笑顔を横目に見てたらちょっと涙が…




大島「A!」


「優子さん、どうしましょ…!」


大島「選抜おめでとーっ」


高橋「良かったねぇ、A」


「ありがとうございます……嬉しいっ!」


大島「有言実行するなんて、Aはさすがだねぇ」


「私じゃないです、ファンの皆さんが…」


大島「Aの姿に心動かされたからだよ」


高橋「うん、Aの人柄のおかげよ」


「優子さんと、選抜で歌える…!

去年の約束、守れました…っ」


大島「良かったぁ…ほんっと良かった」


「えぇ、優子さん泣いちゃうの…?」


高橋「優ちゃん、良かったね…っ」


「たかみなさんまで…」


大島「嬉しいよ、優子さん。

Aと総選挙で選抜に入るって夢が叶って。

A、よーく頑張った!偉かったね!」


「泣かせないでくださいよ…っ」


高橋「私も嬉しいよ、2人がこうやって…っ

うん、ほんと嬉しいよっ…おめでとう!」




Aはまだ、私たちの涙の理由を知らない。

うん、知らなくていい。

純粋に喜んでてほしいから。

おめでとう、A。

おめでとう、優ちゃん。

この小説の続きへ→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
設定タグ:乃木坂46 , AKB48 , アイドル
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月25日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。