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前田side
高橋「ほらー、敦子頑張れ!」
前田「えぇ、なんて切り出せばいいのぉ」
高橋「普通に、お疲れ様〜って行きなよ。
それで、ちょっといいー?って」
前田「言えるかな…」
高橋「小学生相手に何してんの笑」
前田「だってぇ、可愛すぎる…
小さいし、なんていうか…高嶺の花」
高橋「敦子さんだけには言われたくないっすねー」
最大級にモジモジしてるのには、わけがあるんです。
チームAがやる、チームAのメンバー紹介楽曲。
それが今回、リニューアルされることになった。
曲は変わらないけど、名前とポーズがね。
もちろんそこには、Aちゃんの名前もあるわけで…
ポーズをね、昨日まで悩んでたみたいだから。
リクエストしたいなって考えてきたの。
本人に伝えたいんだけど、改まると緊張しちゃって今に至る。
高橋「あ、戻ってきた!チャンス!」
前田「え〜!」
高橋「Aー!」
「あ、たかみなさーん」
高橋「お疲れ様〜」
「お疲れ様です」
高橋「敦子が話あるんだけど、ちょっといい?」
「はい、全然大丈夫です」
高橋「ほらぁ」
前田「うん…あのさ、Aちゃん。
チームA参上のポーズって、もう決めた?」
「いや…まだ悩んでて。
たかみなさんに相談しようと思ってたんです」
前田「あのさ、良かったら使って欲しいのがあるんだけど…」
「えっ…?」
たかみながグイグイ行っちゃって、目の前にAちゃんが。
キラキラした目を向けてくれてる…
もう逃げられないと悟り、一気に話すことにした。
前田「あのね…私が使ってたやつなんだけど。
私もう、使わなくなるからさ。
良かったら、Aちゃん使ってくれないかなって思って」
「そんなそんな…悪いですよ!」
前田「ううん、私が使って欲しいの」
高橋「うん、敦子がずっとそれ言いたくて笑
ずっとタイミング伺ってウズウズしてたの笑」
「前田さん…本当に良いんですか?」
前田「Aちゃんにあげたいなって思って。
結構お気に入りだからさ。
このまま見れなくなるの、寂しいし」
「…ありがとうございます!
めちゃくちゃ大切に踊ります!」
前田「今回のドームだけは、一緒にやろ?」
「はい!」
高橋「良かったね、敦子」
無事、私のポーズを伝授することが出来ました。
笑顔が際立つ、私の決めポーズ。
Aちゃんにピッタリだから、これからも継承してもらえて嬉しい。
私の魂をよろしくね!
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月13日 1時