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大島side


「優子さん…!」


大島「A〜っ!」


「今、お時間大丈夫でしたか?」


大島「うん、もう帰るだけー!」


「私もです…!」


大島「マネージャーさんいる?」


「下で待っててくれてます」


大島「私もそうだから、一緒に行こ」




長かった総選挙が終わった。

今回は、本当にギリギリの状態だった。

あっちゃん不在の総選挙、1位の風が強く吹いた。

その重たい荷物を背負って、ここまで走って来た。

正直しんどかった。

あっちゃんは今まで、この重みをずっと1人で背負ってたんだ。

そしてこれからは、私が背負っていくんだ。

色んな気持ちが入り交じった総選挙。

とにかく、無事に終わって良かった。




「優子さん、1位おめでとうございます!」


大島「ありがとう〜」


「やっぱり、私は優子さんのファンだから。

1位、めちゃくちゃ嬉しかったです!

自分が呼ばれた時よりも興奮しちゃいましたもん笑」


大島「ありがとね、今でも変わらず好きって言ってくれて」


「あったりまえですよ!」




おずおずと近寄って来たA。

彼女もまた、人とは違うプレッシャーの中で総選挙を戦った。

それでも、彼女は今、笑っている。

ひと山乗り越えて、強くなったんだね。




大島「Aも24位おめでとう。

初参加でアンダーガールズって、ほんとすごいよ」


「ありがとうございます!」


大島「Aの努力の賜物だね」


「いやいや、応援してくれたみんなのおかげです」


大島「そういうとこも好きだよ」


「私は、自分に入れてないですもん笑」


大島「あ、そうなの?」


「私は、優子さんとこじはるさんに入れました。

去年までと同じです、ファンですから笑」


大島「ほんっと…いい子だねぇ」




初心、忘れるべからず。

彼女のその純粋な心は、私にいつも新しい価値観をくれる。

今日もそう。

人の幸せを願える人には、巡り巡って自分に幸せが返ってくるのだ。




「でも…優子さんと選抜で歌いたかったなって気持ちもあります」


大島「嬉しいこと言ってくれるねぇ」


「実力で掴んだ選抜なので、やっぱり総選挙シングルの選抜って特別ですよね」


大島「じゃあ、来年リベンジしにおいでよ。

次は、選抜で一緒に歌おう」


「約束します!待ってて下さい!」


大島「うん、待ってるよ!」




もう少し、ここで頑張る理由ができた。

重かった荷物が、少しだけ軽くなった気がする。

私は今日から、前を向いて歩いていける。

・→←その輝きを追い続けたい



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月13日 1時

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