夢の足跡 2

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生田「おはよー！遂に来たね！」


星野「MV撮影だね〜」


「めちゃくちゃ楽しみにしてきたもんね！」


松村「うちらの曲がさ、遂に映像になるんやもんね」


生田「音だけでもワクワクしたのに、顔も出ちゃうんだもんね。

なんか、アイドルになったって感じするわ」


「ね、楽しみ楽しみ〜！」


星野「あぁドキドキする〜」


松村「たくさん練習してきたし、きっと大丈夫やろ」




そして翌日は、初めてのMV撮影。

ある学校の教室をお借りして、1日がかりで撮影を行う。

歌いながら踊ってる所を撮られるのは、もちろん初めて。

緊張あり、楽しみありの不思議な気持ちで現場入りした。

それはみんなも同じらしい。

現場に着くなり、テンション高めのいくちゃんとさゆりんに絡まれた。

普段テンションが落ち着いてるみなみも、今日はかなりハイなのが分かる。

そして、高揚感は撮影が近づくと更に高まっていく。




『Aちゃんは、髪型どうするー？』


「えぇ、どうしようかなぁ」


『せっかく年齢のアドバンテージがあるんだから、ツインテールとかは？』


「あ、いいかも…！」


『みなみちゃんが、ハーフツインだからね。

お揃いっぽくて可愛いじゃん！

せっかくの年少組なんだしね』


「じゃあそうします！」


『おっけー』


「縦巻きとか出来ますか？

まゆゆさんが、前にやってるの見たことあって…」


『もちろん出来るよ〜！

王道のアイドルで攻めてくねぇ…笑』


「1回しかないデビューシングルなので笑

後々、黒歴史になっちゃうかもですけどね笑」


『大丈夫だよ笑』


「ツインテール、年齢上がると出来なくなっちゃいますもんね」


『出来ないことはないけど、恥ずかしがるメンバーも多いからね。

あと多分ね、みんながメロメロになっちゃうと思うよ笑』


「そんなことないですよ、みんな可愛いですもん」


『いやぁ、Aちゃんのツインテール楽しみにしてる人、たくさんいると思うよ』


「そうだと嬉しいんですけどね笑」




今日は、生まれて初めてツインテールにしてもらった。

アイドルになったら、1度はやってみたかったんだ。

多分、大きくなったら出来なくなっちゃうから。

せっかく若くして加入したんだから、やれる時にやっておきたい。

画面越しに見ていたAKBさんと、同じ髪型。

あぁ、本当にアイドルになったんだなって胸が躍った。

自分が自分じゃないみたいだ。

乃木坂46の白橋Aです。

そう、心の中で唱えてみた。

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