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なんで、ここに…? ページ37

橋本「コンビニ行くけど、一緒に行く人いる?」


「行くー!」


白石「私は待ってるー」


橋本「じゃあA、一緒に行こ」


「なんか欲しいものある?」


白石「メイク落としが切れてたから、買ってきてもらっていい?」


「はーい」


松村「あ、さゆりんにはプリン買ってきてー」


「分かったー」


松村「その間に、この問題解いとくな」


「ありがとう」


白石「A、外肌寒いから、カーディガン着てきな?」


「うん、分かった」




勉強の合間、ななみんとコンビニに行くことになった。

1人だと外出許可がなかなか下りないから、ここぞとばかりにね笑

それに、ななみんと2人きりになれるのは嬉しいし。




橋本「A、もう慣れてきた?」


「うん、だいぶね」


橋本「私たち以外の子とも話してる?」


「玲香とか、まいまいとかと話したよ」


橋本「歳が近いメンバーとは?」


「ちまとみなみとは話すけど、他はあんまり…」


橋本「なかなか話しかけにくい?」


「寮暮らしじゃない子も多いし…

なんか、なかなか輪の中に入れないなぁって…」




慣れてきたからこそ、感じることもある。

最近は、92年組の3人以外とも話せるようになってきた。

オーディションから一緒の桜井さん改め玲香、最年長のまいまい。

大阪出身のなーちゃんに、剣道少女のかずみん。

友達の輪が広がっていったけど、なかなか大きな壁もある。

それは、いわゆる年少組との間の壁。

私以外の年少組は、オーディションから一緒だったらしい。

だから既に、グループが出来上がっていた。

私はその中に、なかなか入れないでいたのだ。




橋本「ま、そのうち気にならなくなるよ。

今はまだ、様子伺ってるとこもあるだろうし」


「そうかなぁ」


橋本「うん、時間ときっかけが解決してくれるよ」


「だといいな…」




ななみんと手を繋いで夜道を歩いてると、コンビニのネオンが見えた。

なんだかウキウキして、一目散に駆け出そうとしたのに…







「えっ……」


橋本「…A、どした?」


「ママ……」


橋本「ママ?」


『A、元気にしてた?』




目の前に、ママがいた。

頭の中は大混乱だ。

だって、ママは神奈川にいるはずなのに…

ここは、正真正銘の東京だ。

部屋着のような格好的にも、東京に用事があったからたまたま寄ったとは言い難い。

恐らく、この近辺に住んでるであろう。

後から私を追ってきたななみんも、目を見開いて固まっていた。

・→←陽を照らしてくれる存在



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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月1日 0時

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