・ ページ33
「えっと…白橋Aです…
神奈川県から来ました、小学5年生です。
乃木坂では最年少だそうです。
趣味はピアノで、特技は新体操です。
体は割と柔らかい方だと思います。
歌もダンスも、本格的に習ってたわけではありません。
ほとんど初心者なのですが、一生懸命頑張っていきます。
分からないこともたくさんあるんですけど、教えてもらえたら嬉しいです。
これからよろしくお願いします…！」
小学5年生と言った途端、室内がザワっとした。
あの子が最年少…と囁く声も聞こえる。
私、そんなに噂になってたんだ…
どんな風に捉えられてるかは分からない。
けど、プラスの声を大きくしていきたいと思った。
最年少だけど頑張ってるんだぞって、思ってもらいたい。
だから、思ってもらえる努力をしよう。
:
樋口「久しぶり〜！覚えてる？」
「樋口さん…？」
樋口「固いよ〜笑」
「でも…」
樋口「もう同じメンバーなんだから、ひなちまって呼んで！」
「…ひなちま」
樋口「やっぱり、Aちゃんは受かると思ったんだ〜！」
「そうなの…？」
樋口「最終審査の前、みなみとまあやと受かる予想してたんだ。
Aちゃんは絶対受かるって、3人で話してたの！」
自己紹介が終わったら、オーディションで話したひなちまが駆け寄ってきた。
緊張していて気づかなかったけど、ひなちまも合格者の中にいたんだ。
これで、私も顔見知りが増えた…良かったぁ。
星野「何の話してるのぉ？」
樋口「みなみ、Aちゃん受かってたよ」
星野「やっぱり〜！」
樋口「予想通りだったね」
「そんなそんな…」
星野「いやいや、Aちゃんすごい可愛いもん。
みなみ達、ほんとは途中の審査で落とされてたんだ。
だけどなんか、もう1回やりますって言われてね」
樋口「Aちゃん、言われた？」
「いや…」
星野「だから、純粋な合格ってことだよ！」
樋口「すごいよ〜」
星野「小学生って言ってたよね？」
樋口「年齢が足りてなくても合格なんて、本物のシンデレラって感じする〜」
「小学生が受けられないって知らなくて…」
星野「そんなの、受かったもん勝ちだからね〜
今日から、同じメンバーとしてよろしくね！」
「よろしくお願いします！
もし嫌じゃなければ、Aって呼んで下さい！」
みなみちゃんも合格してたらしい。
話しかけてもらえて、呼び捨てで呼んでもらえることになって嬉しかったなぁ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しろりんご。
| 作成日時：2023年1月1日 0時
