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運命の出会い ページ17

『あっ、さっきの子だ』


「…あ、こんにちは」


『3次審査、合格したんだね』


「お陰様で…あの…」


『ごめん、名前言ってなかったね。

私、橋本奈々未って言います』


「白橋Aです」


『Aちゃんは、4次審査何やるの?』


「一応、新体操をやろうかなって」


『あ〜、だからリボン持ってるんだ』


「はい…」




4次審査の準備をしてたら、さっきの美人なお姉さんに話しかけられた。

橋本奈々未さんって言うらしい。

何度見ても、相変わらず美しい…




橋本「私もね、オーディションとか初めてなの。

特技審査とか言われても困るよねぇ」


「はい…笑」


橋本「緊張してると思うけど、私も同じ。

Aちゃんだけじゃないから安心して」


「えっ…」


橋本「帰りたいですって、顔に書いてある笑」


「あ…笑」


橋本「そりゃそうだよねぇ…笑

明らかに私より年下なのに、1人でここまで来てさ。

周りには経験者もたくさんいるのに」


「本気でアイドルになりたいってわけじゃないんです、私。

こんなこと言ったら、怒られちゃうかもしれないけど。

でもみんな、本気だから。

逃げるに逃げられなくて、だから戸惑ってるっていうか…」


橋本「ふふっ…そういうとこまで、私と同じ笑

私も実は、アイドルになりたいってわけじゃないの。

そういう人もいるから、大丈夫だよきっと」




橋本さんって、見かけによらず話しやすい人なんだな。

あまりにも美人だから、もっとクールな方なのかと思ってた。

ママにはよく、決めつけはダメと言われてるけど、本当にその通りだ。

それに何より、私と同じ気持ちでここにいることに安心感を覚えた。

オーディションが始まって初めて、心の栓を緩められた気がする。




橋本「まぁでも、ここまで来たらやれるとこまでやろうかなって」


「…私もです」


橋本「それなら良かった。

なんかAちゃんは、受かりそうな気がする」


「私も、橋本さんは受かる気がします」


橋本「お互い勘が当たるといいね笑」






_4次審査に進まれる方、準備お願いします






橋本「あ、そろそろ始まるみたいだね」


「お互い頑張りましょう」


橋本「うん、頑張ろ」


「終わったら、また話してもいいですか?」


橋本「うん、もちろん!」




4次審査の前の出会い。

幾分か、気持ちがポジティブになった。

この人と同じグループのメンバーになれたらいいな。

そう思ったから。

緊張は、どこかへ消えていた。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2023年1月1日 0時

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