大切な人がいるくらし。6 (ページ47)

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みんな同じだよページ47

小学生組が居なくなった病室、めちゃくちゃ静か。

誰の声もしないし、何の物音もしない。

普段は絶対、こんなことないから驚きが隠せない。

小学生ってめちゃくちゃ元気なんだね…笑

さっきまで、みんな各々課題やってたんだけど終わっちゃった。

特にこれと言ってすることもないから、ボーッとしてたけど限界。

さすがに暇すぎるよ…笑

A「ひまぁ…」

渡辺「いやほんとにね笑」

横山「中学生だけになっちゃったからなぁ笑」

渡辺「小学生組がいないと、驚くほど静かだね笑」

飛鳥「いつもだいたい、奈子が喋ってるからね笑」

A「奈子のすごさを思い知らされてる…笑」

飛鳥「間違いない」

横山「ねぇA、今日祐希ちゃん来るんやろ？」

A「うん！来るはず！」

飛鳥「お、急に声のトーン上がった」

A「そりゃあ上がりますよ笑」

渡辺「良かったね〜」

A「楽しみだなぁ」

飛鳥「だから今日は、そんなテンション高いのね」

A「うん、1週間ぶりだしね」

そうなんです、今日は祐希が来てくれるんです！

だから、こう見えても結構テンション高い。

土曜日に来るねって約束したから、この日を楽しみにしてたんだよね。

入院中でも、何か1つくらい楽しみを見つけないとね笑

そのために、朝ごはんも頑張って食べたんだから。

ちまちゃんが当直って言ってたから、午後に来るのかな？

今が暇すぎて、午後までめちゃくちゃ長く感じる…笑

横山「Aが笑ってると、うちらも嬉しい気持ちになるで」

A「そうなの？」

横山「そりゃそうよ〜

うちにとってAは、妹みたいなもんやし」

渡辺「最近あんまり調子よくなさそうだけど、何かあった？」

横山「うちらで良ければ聞くで」

A「うん…」

飛鳥「話せるとこまででもいいからさ。

もし、話したくなったら話してよ」

横山「うちらは、迷惑とか思わんで？」

渡辺「うん、体調悪くなっても、またかとか絶対思わない」

A「ほんと？」

横山「当たり前やんか〜」

渡辺「小さい頃からの仲だもん」

飛鳥「まぁ、私たちも同じ様な感じなわけだしね」

唐突に、由依ちゃんが切り出して2人も続く。

私がここ最近感じてたこと、みんなも気づいてたのかな。

今日は調子いいから、あんまりネガティブな風には感じないけど…

でも、こないだは3人に酷いことしちゃった。

まだちゃんと謝ってなかったし、この流れでちゃんと謝らないと。