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大島「なにぃ、まだ会うの不安?」
麻衣「不安じゃないって言ったら嘘になります…」
大島「どしてぇ?」
麻衣「最近、すごく不安定って聞いてたんで…
色んな先生から心配されるってことは、それだけ重症なんだろうなって。
だから、合わせる顔がないっていうか…」
大島「昨日まではね、確かに不安定だったけど。
今日は、みんながお見舞い来てくれるから嬉しいんじゃない?
私も、少しずつカウンセリングも出来てるし…
今日のAなら、会っても大丈夫だと思う。
むしろ、まいやんのことを待ってる気もするけどなぁ。
桃子のことを気にして口には出さないけど、寂しがってるはずだよ」
麻衣「良かったぁ…ありがとうございます。
でももし、桃子が午後から来るならそうですよね。
今のうちに会っておかないとですもんね」
大島「そうだよ!
それに、合わせる顔がないとか、そんなことないからね。
あれは、あの時のベストな対応だったわけだし。
Aとも話したけど、それはしっかり理解してたから。
だから、まいやんが気にすることじゃないよ」
麻衣「何から何まで…ありがとうございます」
優子先生から、Aの様子も聞いた。
人づてに聞いてはいたけど、やっぱり自分の目で見たいしね。
しかもどうやら、今日は調子がいいらしい。
それなら大チャンスだね!
久しぶりにちゃんと会うから、少し緊張するけど…
大島「緊張しなくても大丈夫だよ笑」
麻衣「あっ…」
大島「まいやん、意外と顔に出やすいよね笑」
麻衣「すみません汗」
大島「いつも通り、おはよ〜って入ればいいんだよ。
あの病室の子は、みんな察しがいい子たちだから。
そのあとは3人がフォローしてくれるよ。
小学生組はプレイルーム行ってるから大丈夫だからね」
麻衣「はい…!」
大島「結構ね、麻衣ちゃん元気?って聞いてくるんだよ笑」
麻衣「そうだったんですか?」
大島「Aは生粋の麻衣ちゃんっ子だからねぇ笑」
麻衣「嬉しいです…笑」
大島「そう、その笑顔でね?」
麻衣「はい!」
緊張が優子先生にも伝わってたらしく、笑われた…汗
って、私が緊張してどうすんの!
いつも通り、笑顔で軽い気持ちで行こう。
それにしても、Aが私を気にかけてくれてただなんて嬉しすぎる…!
自分もしんどかったはずなのに、やっぱり優しい子だなぁ…
だから、私も逃げないよ。
少しでもAが安心するなら、喜んで何でもしよう!
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年7月1日 18時