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麻衣「…っ」


沙友理「まいや〜ん、大丈夫やで、大丈夫…」


奈々未「でも、まいやん辛いよね」


沙友理「Aが苦しむ姿も、桃子が泣き叫ぶ様子も、全部見てたわけだしね」


奈々未「うん、辛かったはずなのにお仕事最後までできたじゃん」


沙友理「今日1日、よく頑張ったね」


麻衣「うぅ…」




私が泣いても、何も解決しないのに。

今日は感情がかき乱され過ぎて疲れた。

涙がどんどん溢れてくる。

そんな私を、2人は無条件に受け入れてくれる。

これが、あるべき姉妹の形。

2人にも、こうあって欲しいのに…




沙友理「明日も桃子のこと、休ませるの?」


奈々未「うん、明日まで休ませようかな。

金曜日だし、そのまま土日休んで月曜日から学校かな」


沙友理「土曜日に祐希は病院行くけど、桃子はどうだろ…」


奈々未「Aの体調次第だけど、連れてっていいと思う。

桃子だけ置いてくと、祐希も気にするだろうし。

それに、明日でだいぶ精神的に落ち着くだろうから」


沙友理「そっか、明日まいやん休みか」


麻衣「うん…」


奈々未「うん、明日は存分に桃子と一緒にいてあげてさ。

私も定時で上がるから、夜は一緒に過ごすようにするし」


沙友理「私もそうする!」




明日はお休みだから、桃子と一緒にいられる。

存分にスキンシップは取るけど、今日のことがあるから気持ち的に不安も残る。

どう関わろうって思ってたら、2人が導いてくれた。

2人も協力してくれるって…本当に有難い。




奈々未「Aのことは、今は優子先生に任せてさ。

私たちは、桃子のことをしっかり見てあげよう」


沙友理「私たちのことも頼ってや」


麻衣「ありがと…っ」


奈々未「そういえば、まいまいも精神科医の経験あった気がする。

明日、どうアプローチしたらいいかとか、Aの話してみるね」


沙友理「私も、陽菜先生に相談してみるね。

陽菜先生、思春期分野を専攻してたらしいから」


麻衣「うん…っ」


沙友理「だーいじょうぶよ!

ちゃんとまた、元通りになるから!」


奈々未「みんなで力を合わせてこ?」


麻衣「ありがとう…」


奈々未「何言ってんの、私たちにとってもAと桃子は可愛い妹なんだから!」


沙友理「当たり前のことをしたまでやで〜」




本当に頼りになる2人。

優しく背中を押してもらって、少しだけ暗い気持ちが晴れた。

まず私は、桃子の心の傷を癒してあげよう。

小さな一歩だけど、確実な前進なんだから。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年7月1日 18時

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