お姉ちゃんの決意 ページ26
沙友理side
Aの話を聞いた後だから、どうにも気分が落ち込んでいた。
ななみんも同じらしく、車の中ではお互いに無言だった。
私たちが落ち込んでても仕方ないんだけど、やっぱり落ち込まずにはいられないよね。
可愛い妹だから、心配で堪らないのは当然か。
でも、家に着いたら気持ちを切り替える。
私もななみんも、スイッチが入ったかのようにテンションを上げる。
祐希や真佑には、この気持ちを伝染させたくないからね。
2人には元気で笑っていて欲しいし。
沙友理「ただいまぁ」
奈々未「ごめんね、遅くなった汗」
真佑「あ、2人ともおかえり〜」
祐希「かえり〜」
沙友理「祐希ちゃ〜ん!会いたかったよぉ」
祐希「祐希も会いたかったよー」
奈々未「今日学校どうだった?」
祐希「楽しかったー」
沙友理「何が楽しかったのー?」
祐希「給食がカレーだったことと、昼休みに史緒里ちゃんとヤギと遊んだことー」
奈々未「それは良かった笑」
真佑「今日は金曜日だから、ロング昼休みだったらしい笑」
沙友理「なるほどね、楽しそうで何よりだわ」
奈々未「じゃあ今日は、もうクタクタだね」
祐希「だからもう寝るよー」
奈々未「うん、それがいいね」
沙友理「真佑もこのまま寝るの?」
真佑「うん、今日は祐希と一緒に寝るんだ」
祐希「んふふ、真佑ちゃん♪」
沙友理「良かったねぇ」
祐希「うん!」
奈々未「ちゃんとお布団かけるんだよ?」
祐希「はぁい」
沙友理「あれ、まいやん達は?」
真佑「今やっと、2階に寝かしつけに行ったとこ。
桃子がまいやんにベッタリで、大変そうだったよ。
寝たら麻衣ちゃん居なくなるってグズってた…汗」
奈々未「想像つく…笑」
沙友理「泣き疲れて、そのまま寝ちゃいそうだね汗」
真佑「麻衣ちゃん、明日は早く行くって言ってたよ…笑」
奈々未「昨日もろくに仕事できなかったから、仕事溜まってそうだもんね」
真佑「あ、私は明日、学校から病院行くからね。
A、何か欲しいとか言ってた?」
奈々未「雑誌買ってきて欲しいって言ってたよ」
真佑「おっけー!」
祐希「祐希も、Aちゃんのとこ行くぅ」
奈々未「うん、一緒に行こうね」
祐希「うん!おやすみぃ」
沙友理「おやすみ〜」
ななみんと2人で家に帰ると、ちょうど祐希と真佑が寝るとこだった。
そうだよね、もう9時過ぎてるもん眠いよね。
2人の元気そうな顔を見られて良かったよ。
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年7月1日 18時