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大島side


沙友理「こんばんは〜」


奈々未「優子先生いらっしゃいますか?」


高山「優子先生なら、奥でパソコンやってますよ〜」




病室の就寝時間、他の医師に診察を任せて、私はデスクワーク中。

これからAと話すから、それまでに終わらせておきたいからね。

集中出来たおかげで、もうすぐ終わりそう。

Aのことになると、ここまで馬鹿力を発揮出来るんだから素晴らしい。

これで夜は、Aの話に集中できるぞ〜なんて伸びをしてたら、名前を呼ばれた。




奈々未「優子先生、すみません…

まだお仕事中でしたか?」


大島「あ、ななみんとさゆりん!

ううん、もうほぼ終わったとこだけどどうしたの?」


奈々未「ちょっと気になることがあって」


沙友理「Aのことなんですけど…」


大島「うん、そうだよね」




振り返ると、2人揃って神妙な面持ちで立っていた。

Aのことだろうなっていうのは、聞かなくても分かる。

ここにいるってことは、Aの病室にも足を運んだってことだろうし。

最近のAは、お世辞にも顔色がいいとは言えないからね。

特に今日は、ジアゼパム入れたこともあって目が虚ろだから。

Aと話す前に、まずは2人ともしっかり話しておきたい。




大島「とりあえず、ここ座って?」


沙友理「ありがとうございます」


奈々未「すみません、失礼します。

それで早速本題なんですけど、入院してからの1週間であの痩せ方って…」


沙友理「さすがに異常っていうか…

もちろん、皆さんが一生懸命治療して下さってることは分かってます。

ただ、それ以上に食べられない状態なんだろうなって思って…」


大島「そうなの、最近ほとんどご飯食べられてないんだよね。

食べても1口とかで、今朝は栄養剤を点滴したみたい。

A自身も、食べること自体に恐怖心が生まれてるみたいで…

摂食障害というよりかは、心因性の要因が強いかなって感じ。

食べなきゃいけないってことは、Aが1番分かってる。

ただ、食べ物を目の前にすると体が拒絶しちゃうみたいなの。

嘔吐いてるのに食べることを強制は出来ないし…」


沙友理「昨日も、色々と不安定だったみたいで…

私は、麻衣ちゃんから話聞いただけだったんですけど。

今日はいつも通りに見えたんで、少し混乱しちゃってて…」




確かに、今のAは食べられてないこと以外普通に見える。

だからこそ、周りが混乱しちゃう気持ちも痛いほど理解できる。

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年7月1日 18時

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