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飛鳥side
Aが発作を起こしてたから駆け寄ったら、ものすごい拒否された。
こんなこと初めてだったから、正直びっくりした…
でも、話を聞くと痛いほど理解できる。
ちょっと前から、Aをターゲットに嫌がらせがあるとは知ってたけど…
まさか、こんなに酷くなってるとは思ってなかった。
私が学校にもう少し行っていれば、味方になれたかもしれない。
私が学校から逃げなければ、Aだけが背負う十字架じゃなかったかもしれない。
美月とかっきーは健康だから、味方であっても攻撃はされないし、Aにとっては不安でもあったんだと思う。
いつか2人まで、自分を置いていっちゃうんじゃないか。
同じことを思って離れていっちゃうんじゃないか。
愛想つかされて、同じこと言われちゃうんじゃないかって。
その不安は、私にもよく分かるし、私にしか分かってあげられない。
さしこちゃんは私のせいじゃないって言ってたけど、責任感じるな…
横山「でもさ、Aは体調崩してるところを見られるのが辛いんやろ？
だったら、この病室にいること自体がストレスなんやない？」
渡辺「そうだよね、体調悪いから入院してるんだけどさ…
みんなもちろん、それは分かってる。
でも、今の心の状態では、そう思えないってことでしょ？」
前田「そういうことになるね…」
横山「もちろんうちらは、仮病とか思わないよ？
発作の苦しさも分かるし、しんどい気持ちも分かってる。
発作以外の体調不良も、わざとじゃないってことくらい理解してる。
だって、本当に辛そうだし、なんと言ってもAは病院嫌いやからね笑
自ら辛いことしに行くなんて、考えられないし…
でも、Aはそう感じられないってことだよね」
指原「また仮病って思われるんじゃないか…
自作自演なんじゃないか…
呆れられて、嫌われるんじゃないか…
Aちゃんは、そう不安に感じてるんだよね」
横山「そっかぁ」
渡辺「分からなくないよね、その気持ち」
横山「うん、むしろ分かる」
秋元「同じように入院してるみんななら、分かることだもんね」
横山「Aがストレスなく過ごせたら、もう少し体調も良くなると思うんやけどなぁ」
2人の言ってることは、私もよく分かる。
だから、そうだよねって共感したい。
でも、言葉がつっかえて出てこないんだ。
こんな時にもAのことを守れないなんて、私は本当に弱い。
だから、Aは苦しかったんだろうな…
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年7月1日 18時
