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さっしーが声掛けしてくれて、無事に投薬は完了。
即効性のある薬だから、Aはすぐ眠っちゃった。
聴診だけさせてもらったけど、バイタルサインに特に異常は見られなかった。
しばらくは安定してるだろうけど、問題はそこじゃない…汗
秋元「何があったんですか？」
前田「みんなが病室を出てから、Aちゃんが過呼吸起こしちゃって。
私たち、あれからすぐ様子見に来たんだけど、その時には既に過呼吸になってる状態だったんだ。
突然のことだったし、Aちゃんも少しパニック気味だったの。
だから、少し話を聞いてたのね。
そこで、学校で嫌なことあったって教えてくれて…
同級生に仮病って言われたり、体調不良を咎められたりしたみたいで。
泣いてたら、今度は発作が起きちゃって。
そこにちょうどみんなが戻って来たでしょ？
Aちゃん、思い出しちゃったんじゃないかな。
体調不良を見られちゃったから、また何か心無い言葉を言われるって。
頭でそう変換しちゃって、パニックになっちゃったんだと思う。
フラッシュバックして、病室の子たちっていう認識がなくなっちゃったんじゃないかって」
秋元「だから、3人のことも…」
指原「恐らく、同い年だから拒絶しちゃったんだと…」
秋元「なるほどね…」
横山「A、そんなに学校で嫌なことあったん？」
指原「詳しい経緯とか状況までは聞いてないけど、確かに酷いことは言われてたね」
渡辺「Aちゃん、学校楽しいって言ってたのに…」
前田「それは、心配かけないためだったんだよ。
ただでさえ、病気のことで心配かけてるって罪悪感があったから。
これ以上は、自分のことで周りの人に負担かけたくなかったんじゃないかな。
あとは、自分の心を守るためでもあると思うんだ。
普通であれば嫌われないって、言い聞かせてたんだと思う。
学校楽しいって言うことで、普通の自分になれるってそう思ってたんじゃないかな」
飛鳥「やっぱりA、気にしてたんだ…
そうだよね、傷つかないわけないよね。
あんな酷いこと言われて、やり過ごすなんて出来ないよ」
指原「でも、飛鳥ちゃんのせいでもないからね。
そこは、絶対に間違っちゃダメだよ？」
飛鳥「うん…」
事情を聞いて、全てが繋がった。
思ったより、Aは追い詰められてたみたいだね。
そりゃあ、Aも自分のこと追い込んじゃうよね…
もっと頼って欲しいと思うけど、なかなか難しいんだろうなぁ。
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年7月1日 18時
