強がりを隠して ページ45
A「あ、もしもし沙友理ちゃん？」
沙友理「A、検査終わったん〜？」
A「うん、終わったー」
沙友理「お、頑張ったね〜」
A「ほんとよ笑」
沙友理「どしたー？」
A「あのさ…」
沙友理「うん」
A「私の荷物、持ってきてくれる…？」
沙友理「…分かったよ〜
何か、これは必要ってものある？」
A「えっとね、勉強道具とタブレットは持ってきてほしい！」
沙友理「りょーかい！
イヤホンは、いつもの巾着に入ってる？」
A「うん、お願いしまーす」
沙友理「パジャマはどれがいい？」
A「何でもいいや笑
あ、ダッフィーちゃんと毛布も持ってきてね」
沙友理「それはもちろん笑」
麻衣ちゃんにスマホを貸してもらって、沙友理ちゃんに電話する。
今日、当直なんだって。
夕方から出勤だから、その時に持ってきてもらうんだ。
色々と準備はしてたから、そんなに大変じゃないはず…
沙友理「あれ、もしかしてA、荷物まとめてた？」
A「あ、うん笑
机の上にある程度まとめておいた」
沙友理「そっか汗」
A「パジャマと洗面用具だけは、いつものとこにあるからお願い〜」
沙友理「分かった…」
A「沙友理ちゃん、何時くらいに来るの？」
沙友理「出勤が5時からだから、4時くらいには行くよー」
A「じゃあ、あと1時間くらいだね」
沙友理「せやな」
A「ちょっとお話する時間ある？」
沙友理「もちろんあんで〜」
A「やった！じゃあ待ってるね〜」
沙友理「あ、ねぇA…」
A「んー？」
沙友理「…ううん、何でもないや」
A「そ？じゃあよろしくね。
あ、美月とかっきーに連絡入れてもらえる？」
沙友理「分かった、お家に電話しとくね」
A「ありがとう♪」
沙友理「A…」
A「なーに？」
沙友理「あんまり、無理せんといてな」
A「さすがに病院だから大丈夫ですー笑」
沙友理「せやな笑
じゃあ、大人しく待ってるんやで〜」
A「はーい笑」
沙友理ちゃん、あと1時間くらいで来てくれるみたい。
それなら尚更、準備しといて良かったなぁ…
ちょっと元気なさそうだったけど、大丈夫かな？
まぁ、会ったら分かるから、その時まで待ってよっと。
さて、麻衣ちゃんにスマホを返して病室に行くかね。
どうせ今回も、飛鳥と同じ病室だろうから。
1個空いてたベッドが、私のだろう…笑
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年5月8日 22時
