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小嶋「とりあえず、入院してステロイド剤の吸入かなぁ」
大島「定期的に、ピークフローと感覚過敏検査はやらないといけないかもね。
Aは嫌かもしれないけど、経過観察を慎重にやっていかなきゃいけないからね」
小嶋「確かに、今回はいつもより重いもんね」
大島「うん、年齢的にも微妙なラインに来てるんだよねぇ…」
麻衣「もう、小児喘息って呼ばれる時期の過渡期に来てますからね」
小嶋「ここで一度、成人の気管支喘息に移行するのか、ちゃんと判断した方がいいかもね」
大島「アレルギー検査の結果からも、アレルギー性の喘息ではないと思うからね」
麻衣「ですよね…」
日奈「A、入院しちゃうのか…」
玲香「覚悟はしてたけど、やっぱり苦しいね…」
麻衣「苦しいけど…仕方ないよ。
Aが1番辛いんだから、支えてあげないと。
そして、絶対に治してあげないと。
そのための入院だって思おう？」
玲香「うん…」
日奈「そうだよね…」
麻衣「じゃあ、カンファレンスの内容をまとめさせて頂きます。
今後のAの治療方針は、入院してステロイド吸入による緩和治療を行うこと。
定期的なピークフロー検査と感覚過敏検査を行うこと。
アレルギー反応にも気をつけて容態を観察すること、で大丈夫ですか？」
大島「うん、それで大丈夫だよ〜」
小嶋「主治医は、変わらずまいやんと優ちゃんだよね？」
麻衣「そのつもりです」
大島「頑張ろうね、まいやん」
麻衣「はい！」
入院と、今後の治療方針を決定した。
もう、後戻りは出来ない。
俯いちゃった妹2人を励ますつもりで、自分にも喝を入れた。
絶対に、私がAを治すんだから。
大島「まいやん…自分で言える？」
麻衣「はい…」
大島「じゃあ、頼んだよ」
麻衣「分かりました。
優子先生、皆さん、これからよろしくお願いします！」
小嶋「こちらこそだよ、みんなで一緒に頑張ってこうね！」
大島「そうだよ〜！」
小嶋「さゆりんにも、出勤したらこの内容伝えておくから」
麻衣「お願いします…！」
大島「よし、じゃあ解散！」
麻衣「ちまと玲香も、担当患者さんとしてよろしくね？」
玲香「もちろんだよ」
日奈「任せて！」
みんなの協力と、Aの頑張りもあるんだから大丈夫。
まずはしっかり、Aに伝えて向き合わないと。
緊張するけど、Aなら分かってくれるはず。
ちゃんと前向きに、治療を始められたらいいなぁ…
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作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年5月8日 22時
