・ ページ32
大島side
頑張るって言ったA、確かに今日の検査はめちゃくちゃ頑張ってた。
いつもだいたい、逃げて暴れて大変だからね汗
10分の1くらいの時間でここまで来るなんて、奇跡のようなこと。
でも、ここからが最難関。
Aは、採血が1番の苦手だからねぇ…
嫌すぎて泣き出しちゃったから、脈が早い早い…汗
とりあえず抱っこして落ち着かせたけど、そろそろ大丈夫かな？
まいやんと2人、Aの前に座って説得スタートです。
麻衣「ちょっとだけ優子先生の方見ててくれたら、すーぐ終わるよ？」
A「いやだぁ…ﾋｯｸ」
大島「一緒に5数えるうちに終わるから、頑張ってみようよ〜」
A「もうがんばったぁ…ｯｸ」
麻衣「確かにすっごく頑張ってたよ？
今日のAは、本当に頑張ってた。
でも、あとほんとに少しだけだからさ…ね？」
大島「頑張れたら、いっぱいギューってしてあげる！
私今日、病棟担当だからさ、回診終わったら売店行こ！」
麻衣「あ、いいな〜笑
優子先生、ご褒美買ってくれるかもよ？」
大島「アイスでもお菓子でもジュースでも、何でも買ったる！」
A「うぅ…」
麻衣「あ、いいな〜」
大島「一緒に売店行こうよ〜」
A「うぅ…でもぉ…ﾋｯｸ」
説得を続けること20分…
うるうるした目から、ツーット涙が伝ってくる。
しゃくりあげてる姿が、子供みたいで可愛い笑
売店でお買い物の話を出したら、ちょっと怯んでくれた。
これは、もう一押ししたら行けるかなぁ…
麻衣「Aちゃんなら、頑張れると思うなぁ…」
大島「みんなね、Aが強い子だってこと知ってるんだぞ〜」
麻衣「頑張れたら、今日のお昼は一緒に食べよ！」
A「誰とぉ…？」
麻衣「私とななみんと、玲香とちまかな〜」
A「ゆうこせんせぇは…？」
麻衣「優子先生も一緒がいい？」
A「ん…ﾋｯｸ」
大島「Aがお望みなら、私も一緒に行くよ〜！
あ、にゃんにゃんとまりちゃんも誘おっかな〜」
A「ほんとぉ…？」
麻衣「うん！だから頑張れない？」
A「うぅ……わかった」
大島「偉いぞA！良く言った！」
麻衣「ありがとうA、すぐ終わらせるからね〜」
売店プラスお昼ご飯攻撃で、Aの説得が完了した！
本日は約30分。
いやぁ…よく頑張った！
まいやんなんか、すぐ終わらせるって言いながら駆血帯巻いてるし笑
さすがお姉ちゃん、やることが早い笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しろりんご。
| 作成日時：2022年5月8日 22時
