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麻衣side


寝る前に少し勉強してたら、思ったより時間が経っちゃってた…汗

そろそろ寝ようと準備してたら、隣の部屋が慌ただしいことに気づいた。

咳き込む音も聞こえるし、確実にAだなと思って駆けつける。

ネブライザーしたら喘息も収まって、そのまま寝ちゃった。

泣きながら寝ちゃったから、涙の跡が頬にくっきり残っちゃってる。

眠たいのに発作で起こされて、可哀想だったなぁ。

いつもより発作も大きめだったし、やっぱり疲れもあるよね…




沙友理「ありがとう麻衣ちゃん、助かった汗」


麻衣「ううん、全然…」


沙友理「A、また発作起きちゃったね…」


麻衣「もうあと、4回分しか薬ないよ」


沙友理「ちょっとこのままだと、家で面倒見るのは厳しいかもね」


麻衣「やっぱり、さゆりんもそう思う?」


沙友理「Aの前では言えないけど…」


麻衣「そうだよね…」


沙友理「今までは、吸入で抑えられてたかもしれないけどね…

立て続けに発作起きてるし、夜も眠れなくなってきてる。

学校での生活にも、徐々に支障をきたしてるからね。

ちょっとこのまま、黙って見過ごすわけにはいかないかなぁ」


麻衣「私も同じ見解だなぁ…」




いくら吸入したら良くなったとはいえ、あまりに発作の回数が多い汗

さゆりんも言ってたけど、そろそろ家でコントロールするのは限界かなぁ…

でも、まだ検査の結果に賭けたい気持ちもあるし。

Aに面と向かって、入院って言える覚悟も決まってない。

出来ることなら、ギリギリまで在宅療養で様子を見たいと思ってる自分がいる。

医者のくせに、私情が先に来て冷静な判断すらできないなんて…

悔しくて、情けなくて、目頭が熱くなる。

本当に意気地無しだな、私…




麻衣「なんで、Aばっかり…っ

今まで、治療も入院も頑張ってきたのに…っ」


沙友理「さっきな、Aに言われてん。

また入院かなって。

せっかく中学生になったのに、また学校行けなくなるのかなって。

Aは今まで、本当によく頑張ってきたやんか。

本当は痛いことも苦しいことも嫌だけど、真剣に病気と向き合って来てくれた。

だからそれ聞いた時、すごく辛くて、苦しくて…

私、Aに何も言ってあげられなかった。

ただ普通の子と同じように、日常生活を送って欲しい。

元気に学校に行って、心身ともに健康に暮らして欲しい。

願いはたったそれだけなのに、なんでそんな簡単な願いも叶わないんだろうって…」

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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年5月8日 22時

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