夜中のハプニング ページ3
沙友理ちゃんの部屋で寝ることになって、一緒に上がって来た。
暗くなったらすごくネガティブになっちゃって、つい弱音を吐いちゃった。
沙友理ちゃん困っちゃったし、申し訳ないな…汗
A「…んぅ」
沙友理「そろそろ限界かな?」
A「ん……おやすみぃ」
沙友理「うん、おやすみ〜」
最初はあれこれと考えてたんだけど、次第に瞼が降りてくる。
眠気には抗えなくて、夢の世界に落ちた。
沙友理ちゃんのあったかい声、やっぱり落ち着くなぁ…
:
A「っ…ケホケホ」
沙友理「A…?」
A「ゲホッ……ゲホゲホ」
沙友理「大丈夫?苦しい?」
A「ん…さゆりちゃ…ケホケホ」
沙友理「吸入器ある?」
A「ん…ゲッホゲッホ」
沙友理「ゆっくりスーハーしような。
大丈夫大丈夫、上手に出来てるで〜
沙友理ちゃん、ネブライザー取ってくるから待っててな」
A「やぁ…ヒック」
沙友理「でも、このまま苦しいの嫌やろ?」
A「でも…ヒックヒック」
沙友理「あぁ、苦しくなっちゃうから泣かないよ?
1人怖いかもしれないけど、すぐ戻んで?」
あれから数時間。
苦しくなって目が覚めた。
発作だと分かってから間もなくして、沙友理ちゃんが起きてくれた。
夜中の発作は特に怖くて、1人は嫌だとわがまま言っちゃった…
無意識のうちに、涙も流れてるみたいだし…
困らせちゃうって分かってるのに…
麻衣「さゆりん、大丈夫?」
沙友理「あ、まいやん。
発作起きちゃってるから、ネブライザー持ってきてもらっていい?」
麻衣「了解!」
そんなところに、麻衣ちゃん登場。
ネブライザーを取りに行ってくれたから、沙友理ちゃんが傍にいてくれてる。
ずっと抱っこして、背中を摩ってくれてるんだけど、ちょっとだけ不安がなくなってきた…
麻衣「はいA、吸入しようね〜」
沙友理「泣くと苦しくなるから、もう泣かないで〜
麻衣ちゃんも沙友理ちゃんも、隣にいるからね」
A「ん…っ」
麻衣「すぐ楽になるからね〜」
沙友理「大丈夫やで〜」
A「ゲホゲホ…スー…ハー」
麻衣「上手だよ〜」
すぐに麻衣ちゃんが戻って来てくれて、ネブライザースタート。
ゆっくり吸入してたら、段々と苦しいのがなくなってきた。
流れていた涙も止まって、そしたら再び眠気が襲ってきた。
もう終わりの声を聞いた途端、そのまま眠ってしまった。
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年5月8日 22時