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真佑「でも大丈夫、最後じゃないよ…!
もし入院になっちゃっても、必ず退院できるから。
そしたらまた、4人で寝よ?」
A「退院できるかなぁ…」
真佑「Aはすっごく頑張ってるから、絶対できるよ!」
A「ほんと?」
真佑「ほんとほんと!
真佑ちゃん、ずっと応援してるからね」
A「うん…頑張る」
真佑「偉いね♪」
でも、1番辛いのも寂しいのもAだから。
ここで私まで暗くなっちゃったら、ネガティブの渦に飲み込まれちゃうからね。
Aは絶対に退院できるから大丈夫って、Aにも自分にも言い聞かせる。
祐希と桃子だって、明日は泣いちゃうかもしれない。
そんな時、私がしっかり2人のケアをしないとね。
大丈夫、また家族全員揃う日は来るから。
A「あ、ちょうどいい所に…!
麻衣ちゃん、今日4人で寝てもいい?」
麻衣「末っ子4人?」
A「そー!」
麻衣「真佑がいて、ちゃんとネブライザーと吸入持ってくならいいよ〜」
A「ほらね?」
真佑「ほんとだ笑」
A「分かってますよーだ笑」
麻衣「なに、予想してたの?」
真佑「うん笑」
麻衣「まぁ、真佑がいれば安心だしね。
Aも隠さないだろうし…」
A「私、自分の部屋からお布団持ってくるね!」
真佑「はいはーい」
2人で話してたら、ジャストタイミングで麻衣ちゃん登場。
これで、正式にお姉ちゃんの許可を貰えました!
そうとなれば、準備しないとね。
Aは早速、布団の移動を始めに行った。
麻衣「Aが言い出したの?
今日、4人で寝たいって」
真佑「うん…」
麻衣「きっと、入院になるって思ってるんだろうなぁ」
真佑「そう言ってた…」
麻衣「やっぱり?」
真佑「本当に入院になっちゃうの?
どうにかして、在宅で様子見られないのかな?」
麻衣「申し訳ないけどほぼ確実に入院かなぁ…
最近の様子からしても、入院は免れられないと思う。
発作もね、全然コントロール出来てないんだ」
真佑「そうなんだ…」
麻衣「でも大丈夫、Aのことは必ず私が治すから」
真佑「麻衣ちゃんなら出来るって、私も信じてるよ。
だから、Aのことよろしくね?」
麻衣「もちろん、任せて!」
やっぱり、麻衣ちゃんに聞いてもほぼ確実に入院らしい。
私は医者じゃないから、詳しいことは分からないけど…
でも、麻衣ちゃんに任せれば絶対に大丈夫って、みんな信じてるからね。
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年5月8日 22時