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真佑side
A「まーゆちゃんっ」
真佑「A、どうしたの?」
A「今日、ちびっ子達と4人で寝ない?」
真佑「別にいいけど…いいの?」
A「私から誘ったんだよ?」
真佑「いや、発作のことよ。
私じゃまだ、他のみんなほど迅速に対応してあげられないけど…
それに、お姉ちゃん達いいって?」
A「聞いてないけど、誰かいればいいって言うと思うよー」
真佑「まぁ、それなら全然いいけど…
ちゃんと吸入器とネブライザー持ってきてね」
A「はいはーい」
あっという間に寝る時間。
金曜の夜って、なんでこんなにワクワクするんだろうね。
明日休みって、パワーワードだわ。
ちょっとゆっくりお風呂に浸かって、顔パックして…
テレビを見ながらうだうだしてたんだけど、そろそろ上に上がろうかなぁ…
なんて準備を始めてたら、Aが飛びついて来た。
どうやら、今日は下4人で一緒に寝たいらしい。
私的には全然大歓迎なんだけどね?
ここ数日、Aが夜中に発作を起こしてることは知ってたから、不安になって聞いてみた。
でもどうやら、誰か対応できる人が一緒にいればいいらしい。
だから、ちゃんと対応できるような体制を整えればいいよって許可したんだ。
真佑「じゃあ、私の部屋にお布団敷くね〜
桃子と祐希に、私のベッド貸すから」
A「私は、真佑ちゃんとお布団だね♪」
真佑「だね〜♪」
A「真佑ちゃんと寝るの、久しぶりだから嬉しい〜!」
真佑「そんな事言ってくれて嬉しいよ」
A「大丈夫?レポートとかなかった?」
真佑「まだ新学期始まったばかりだから大丈夫だよ。
それに、レポートあっても、今日はAが優先♪」
A「ありがとう、真佑ちゃん」
真佑「なにぃ、そんなうるうるしちゃって〜」
A「だって…今日が最後かもしれないもん」
真佑「え?」
A「いや、多分最後だもん。
私、多分明日から入院になっちゃうから。
他のお姉ちゃん達は、病院で会えるけどさ…
真佑ちゃんとちびっ子は、なかなか会えないから。
明日から、寂しくなっちゃうじゃない?」
真佑「A…」
A「だから、最後に4人で一緒に寝よ?」
何となく分かってたけど、本人の口から聞くのは辛い…
明日からAがいなくなっちゃう。
何度経験しても慣れないし、寂しいものは寂しいよね。
特に私たちは、すぐにAに会いに行けるわけじゃないから、余計にね…
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作者名:しろりんご。 | 作成日時:2022年5月8日 22時