大切な人がいるくらし。2 (ページ18)

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A「来週ね、学校で係決めと運動会の種目決めがあるんだって」

玲香「もうそんな季節かぁ」

沙友理「運動会とか響きだけで懐かしいんやけど笑」

麻衣「係とかもあったね〜」

日奈「Aは、何やるの？」

A「係は、4人のやつがあればそれかなぁ。

先輩の話によると、給食係とか黒板係が4人らしい。

1年生の最初の方は、倍率高いとか言ってたなぁ…

まぁでも、とりあえずはどっちかかなって感じ。

運動会の種目決めは、無難に綱引きとか？

練習あんまり要らなそうだしね笑

美月が、一緒がいい！って言ってたから…笑

一緒に出来て、程よく運動会気分を味わえそうなやつかなって感じ」

日奈「そっか〜」

玲香「運動会、見に行くからね」

A「うん、まぁ無理しなくていいよ…笑」

沙友理「他に何か出るの？」

A「なんか…ダンスはあるって言ってた気がする。

学校の女子全員で踊るんだって。

1週間ちょっとで振り入れするらしいよ」

沙友理「えー！めちゃくちゃハード！」

A「ね、ハードだよね笑

でも美月、ダンスは得意だからさ。

飛鳥に教えてあげるんだって張り切ってた」

玲香「Aもダンス部なんだから、教えてあげなよ笑」

A「いやいや、私はまだ入部したばっかだから。

小学生からずっとやってた美月の方が上手いよ笑」

沙友理「運動会っていつやっけ？」

A「ゴールデンウィーク明けだった気がするけどなぁ」

沙友理「てことは、もうそんな時間ないやん」

A「来週から本格的に、練習が始まるんだって。

なんか中学校は、授業の時間を全部潰して練習するらしいよ」

日奈「体育の時間だけじゃなくて？」

A「うん、朝から晩まで体育祭の練習なんだってー」

沙友理「へぇ、うちらの頃とは時代が変わったなぁ」

麻衣「確かに、そもそも運動会秋だったしね」

A「まぁ、そんな活躍しないから期待しないでね笑

かっきーのスーパーガールっぷりを目に焼き付けてよ」

話は、運動会の種目決めのことへ…

楽しそうに話しているけど、ちょっと寂しそうだな。

多分、入院になるって思ってるんだろうなぁ…

その証拠に、自分が参加するってハッキリ言わないし。

参加したいけど保険をかけてる感じが、しっかりと伝わってくる。

気付かないふりしてても、やっぱり辛いね…

本当はもっと、運動会も思いっきり参加させてあげたいのにね。

A、運動自体は好きだし、得意だからね。